二日目 / 十五

小樽港23時30分発 舞鶴行き新日本海フェリー乗船 
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8月11日
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1)
出航から5時間 午前4時30分 朝焼けが東の海を染め始めました。
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2)
午前4時53分奥尻島より日の出 ・・・
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3)
そこをすかさず「朝日に乾杯!アサヒビール!」・・・サッポロだけど(笑)
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4)
潮風に吹かれながら転寝を楽しむ時間・・・午前7時頃
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5)
 10時になると館内放送がかかり、後部カフェで船上のミニコンサートが始まりました。お盆の時期限定で乗客へのサービスとして行われた、新日本海フェリーの特別企画です。 ピアノ、バイオリン、フルート/サックスの三人は普段それぞれに別々の音楽活動をしているそうですが、企画に乗って船上の三人組ユニットとしてこの春に結成されたそうです。

 カフェのステージから楽器の音色が漣のように広がる海上ライブ。スカッ晴れの空の下、良い雰囲気の中でアンコール二曲で終了時間になりました。思いがけず心地よい時間を過ごす事が出来ました。三人は楽器一本で海上生活をしているそうです。「船上のバイオリニスト」・・・ってなんかいいな、(笑)
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6)
 日中後部デッキはビアガーデンになり、昼になるとジンギスカンを食べる事が出来ます。 気持ちよくライブを聞かせてもらったことだし、売り上げに協力する事にします。
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7)
 テーブル上の内容は
ジンギスカンセット(野菜付き)一人前¥1000 +ライス¥200 +*生ビール\500

追加の場合など
 ジンギスカン一人前(肉のみ)¥750 野菜盛り合わせ¥350
サイドメニューなど
 ジュース・お茶各種¥150 かき氷¥200

 正直期待していなかったものの意外と良い肉が出てきました。タレはスタンダードな醤油系で癖の無い肉と良くなじむ。野菜も豊富でちいさな子供でも美味しく食べられそうなジンギスカンです。

 *写真的にビールですが、中身はビール風アルコールゼロ飲料です。という事で、
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8)
 電磁調理器ながら、なかなかのパワーがあります。 この巨大フェリーは小さな村の電力を賄える程の強力な発電機を搭載しています。
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9)
 火力調整も簡単で細かな調整もしやすい手元コントローラー式
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10)
 ジンギスカンを始めて食べる人でも係りのお姉さんが丁寧に対応してくれます。

 海の上でジンギスカン、とても贅沢な昼食です。電磁調理器の組み込まれたテーブルに限りがあるため基本的に予約制との事ですが、空いていればOKのようです。今回もレストランで思いつきで聞いてみたところ、空いていたようで食べる事ができました。

 北海道では春に桜の下でジンギスカンから始まり、春夏秋冬様々な場面で屋外ジンギスカンを食べますが、海の上でのジンギスカンも赴きがあってよろしいです。

 ・・・でも1人ジンギスカンはさびしいかも(笑)
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11)
 午後からは持て余す時間を使って「チマチマ作業」に勤しみます。バイクに積んで携帯している工具袋(ツールバッグ)を修繕します。 バイク旅の装備は年々シンプルになって減っていきますが、それに対してツールバッグの中身はトラブルを越えた数だけ工具が増えていってしまいます。ついには工具を詰め込み過ぎてバッグの縫い目が裂けてきてしまいました。
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12)
 破れている箇所を大きくカバーするように裏から当て布をして、縫い付け工具(ステッチャー)を使って分厚い生地を一針一針縛るように縫い合わせていきます。
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13)
 裏側にナイロン繊維の厚いあて布を縫い付けました。 この端切れは登山用品店で手に入れてきたものです。 ぶ厚い生地を手縫いする縫い付け工具(ステッチャー)も登山用品店で手に入ります。
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14)
 中身の工具を積めなおして修繕完了です。工業用のミシンで縫えば数分の仕事ですが、ハンドステッチャーで手縫すると2時間仕事でした。 その後は転寝したり、風呂に入ったり、本を読んだりして過ごします。晩御飯を食べる頃になると雨が降り出しました。
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15)
 定刻通り舞鶴港入港です。船内放送に従って車両甲板に下りていきます。定刻通りといっても飛行機や列車のようにはいきません。バイクの下船は乗用車の後なので、あわてずにゆっくり荷物を積んで出発準備を始めます。

 着岸の衝撃でバイクが倒れる可能性があるので、完全に接岸するまでバイクの固定は解除されません。接岸と共に鋼鉄のタラップが降りて乗用車が下船を開始しします。バイクの下船が始まったのは乗用車の下船が終わった21時半頃になりました。

 以前30時間の船旅だった頃は舞鶴には夕方入港していたので上陸後走って移動する余地がありましたが、新造船に入れ代わり遅い時間に上陸するようになって、フェリー内で風呂に入り晩御飯を済ませて、後は寝るだけにして上陸して直ぐ寝場所を探します。
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16)
 雨の舞鶴港に下船してすぐさま雨宿り出来る場所を見つけて逃げ込みました。 しばらく様子を見たものの雨脚が弱まらないのでそのまま一夜を明かしました。
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