九日目 / 十五

土佐 四万十川 愛媛三崎港 国道九州フェリー 佐賀関港 熊本
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8月18日
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1)
 昨夜はこの木に寄り添って一夜を明かしました。
旅の野宿では周囲の気配を気にしながら、浅い眠りを繋ぐ一夜を過ごします。 それは眠っているような起きているような半々の転寝です。目を閉じて全身の力を抜いて休んでいても、耳や感覚は周囲を探っていて物音や気配を察知します。・・・
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2)
 明るくなって横のバイクを見ると、左シリンダーのプラグカバーが無くなっている事に気が付きました。 ・・・どこで落としたのだろう?今回の旅ではまだ一コケもしていないので、記憶を辿ると前回転んだのはバイク仲間達と日高の山でヒルクライムをして遊んだ時です。

 酷いガレガレの急坂で倒してシリンダーヘッドターンで切り返した時に、プラグカバーを割ってしまったものではないか?それが剣山のガレ場を突破する時の激しい振動で脱落したのではないかと? ・・・このまま走っていても直ぐに不都合はありませんが、左側に倒すとハイテンションコードが損傷する恐れがあります。 それはスパークプラグ(点火栓)に高圧電流を供給する高圧電線です。損傷すると点火栓に火花が飛ばなくなりエンジンが動かなくなってしまいます。
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3)
 昨夜、一人と数羽を休めてくれた古木。今朝はこれから向かう酒屋の開店時間に合わせるためにのんびりスタートです。
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4)
 ゆっくり撤収してコーヒーを飲んでいると、早朝にも関わらず隣接する土産物屋が開きました。なんとラッキーな事に中の食堂が朝食バイキングをしていました。
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5)
 さっそく朝からしっかり栄養補給です。カツオの煮物が激ウマです!
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6)
30km程離れた土佐大正町で目的の栗焼酎を一本背負って走ります。
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7)
一見綺麗にみえる四万十川にも問題があるらしい
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8)
鮎猟師の船が浮かんでいます。
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9)
 沈下橋の生活道路と永久橋の鉄道橋。 増水すると沈下橋は水中に沈み鉄道橋より下まで水位が上がるという事。バイクに乗れなくなったら鉄道の旅も面白そうだ、
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10)
 道端に設置された 「ちょっと待ち!この先学校、あるがやき」 ・・・十和村立 昭和小学校の交通安全を呼びかける看板
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11)
 山間部の四国の道は歩く人が優先される生活道路
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12)
 沈下橋の一部が流失していました。沈下橋は壊れやすい欠点がありますが、それは修復しやすい長所と連動しています。 四国の山深い自然に調和しています。
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13)
 岩を削って通した古い道路
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14)
 町を結ぶ山間を縫う旧道を選んで走ります。
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15)
日本一細長いとされる佐多岬半島を抜ける道
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16)
 愛媛県三崎町に着いて、大分県佐賀関に渡るフェリーの時間まで町を探索してみます。 本来あるはずのフェリーの便が、原油価格急騰と高速道路の関係で圧迫されて、便数が縮小されているようです。
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17)
 町の食堂に入り、ちゃんぽんの大盛りを頼んだら本気の大盛りが出てきました(笑) 

 傍らではこの春都会に就職してお盆に里帰りしている近所の若者が、店のおばちゃんと昔話をしていました。 この地域はかつて松山からバスで5時間もかかったらしい、子供を連れて行くにはトイレが厳しかったようだ、

 若者が食事の代金を払をうとすると、「いらんいらん」とおばちゃんは受け取らない。それでも真面目な若者はなかなか引き下がらない。ほほえましい押し問答の末、「けんちゃん、今日はいらんが、おばちゃんがおごっちゃる」と一件落着(笑)
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18)
潮流の早い場所を通るため、バイクの固定はしっかりしています。
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19)
 三崎港から佐賀関港まで1時間10分の船旅です。昼寝にはちょうど良い時間です。
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20)
 緩やかな舟の揺れに合わせて転寝をしているうちに、15時40分九州佐賀関港に到着です。 上陸したら一路熊本城を目指します。
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