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オロロン鳥(後編) 5)
 天売島の日没です。

 日没間際になると南西方向海上から「ウトウ」軍団の第一派が到着し始めます。短めの翼を忙しく羽ばたかせ、ツバメのような高速飛行で一直線に飛んで来ます。

 島に戻った「ウトウ」は巣穴群の上空で断崖地形に沿わせるような大きな縦長の楕円軌道を描いて反時計回りに旋回を始めます。その数何千何万。夕闇迫る上空に巨大な「ウトウ」トルネードが巻き起こります。
 
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