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がんばれ難病患者日本一周激励マラソン10周年記念 完全完走 笹谷峠越え_
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 あらかじめ目星をつけておいた設備の充実しているサービスエリアに逃げ込みました。それは24時間営業の軽食コーナー有り、売店有り、レストラン有り、ガソリンスタンド有り、おまけに焼たてのパン屋さんまで有るという最高の避難小屋です。

 無料サービスのお茶を飲みつつ休憩室の大画面テレビに映し出される台風関連のニュースを見たり、通行止めの交通情報をチェックしたり、外に出て雲の動きを見たりしつつ、ここぞとばかりに装備に加えておいた「難解な本」を存分に読み耽りました。

 夕方札幌駅に電話して確認した所、澤本さんが乗る予定だった16日の夕方札幌駅発上野駅着の夜行寝台特急「北斗星」は運休する事がわかりました。・・・という事は明日の朝5時に仙台駅に着くはずの澤本さんは来ない事が確定しました。

 これで明日朝5時に仙台駅に迎えに行くパターンは無くなりました。そしてこのまま現場に来る事が出来ずに計画が流れてしまう可能性が強くなりました。

 その晩、札幌では今回のマラソンメンバープラスαー達が、休みを取って準備していたものの、突然中止になってしまったので、代わりに飲み会をする事になっていました。

 自分も参加する予定でしたが、直前になって心苦しいのですが理由を告げずにキャンセルの電話をいれました。

 宴会の盛り上がっている最中に再び電話を入れて参加メンバーと話をしました。その場にいられない事が寂しく思うのと、その理由が告げられない事が苦しい辛い電話でした。

 翌朝台風は速度を上げて太平洋に抜けていきました。気象情報と上空の雲の動きから暴風をやり過ごした事を確認してから行動開始です。現場に行っても空振りになる可能性が高いですが、予定通り笹谷峠の開通を確認して現地で澤本さんの到着を待つ事にします。

 まずは日程通りなら今日訪問するはずだった宮城県庁に向かいました。朝の時点で東北道の通行止めは解除されていますが、時間に余裕が出来たので町を結ぶ一般道を繋いで目的地に向かいます。

 結局レストランで2回、軽食コーナーで2回ご飯を食べて、産直販売の野菜をおやつにして、閉店間際の半額になった焼きたてパンも買い込んでしまい、無料のお茶は何杯飲んだ事か?食べ過ぎ飲み過ぎの台風一過でした。
 
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