20~29) 6月2日~6月11日
6月2日(木) 6時58分 KBC(熊本ベースキャンプ)発 7時12分VC_P(ボランティアセンターパーキング)着 8時30分受付に並ぶ 最後尾近く!受付時間前に募集終了!
10時36分VC_P発 二案件セット 男3女2
1)中央区出水 11時15分着 個人宅 倒壊家具現状復帰 11時30分発
2)中央区水前寺 12時47分着 マンション5階 高齢独居男性宅 崩壊室内現状復帰(ガラス散乱有り)
14時17分撤収  14時40分VC_P着 15時33分発 15時55分 裏道に入りパトカー制止 16時02分湯ラックス着
19時27分 ハンズマン 20時20分発 21時08分 BC着

*外見上問題無さそうな高級物件?マンションのロビー中央部の柱が真っ二つに割れていた

*活動終了後、VC_Pから湯ラックスに向かう途中R3で酷い渋滞に巻き込まれた、あと少しの所で全然動かなくなった。ナビの地図を拡大して探索し裏道と思しき道に左折入り込んだ、

その瞬間サイレンが鳴り、後ろからパトカーが追跡してきた。とりあえず直ぐ止まり、特に違反になる事はしていないし何かな?と思っている所に警官が駆け寄ってきた。開口一番「なぜ曲がった!」との高圧的な問いに、「裏から湯ラックスに行きたいんだけど、この道は通じていますか?」と聞き返した。

すると急に丁寧な口調に変わり「われわれは他府県からの応援なので道は判りません」と答えた。全開の窓越しに右腕に張ったボランティアワッペンの氏名が見えたのだろう、

怪しげな「札幌ナンバー」の黒いワゴン車がパトカーから逃げるように急にわき道に入ったのでドロボーかと思ったのかも?(笑)

実際被災地ドロボーも起こっている。ドロボー以外にも、ボランティアを装って代金を要求する事件や、マンションを個別訪問して食料等救援物資を届けようとしたり(留守宅を物色していると思われる)等々困っている所に付け込む悪辣な事件が発生しており、連日地域FMラジオで注意喚起をしていた

被災地に入る時はそういった事(疑わしき行動)にも注意する必要がある。
6月3日(金) 6時29分 KBC発 7時2分VC_P着 7時30分受付に並ぶ、既に30番位 8時30分定員オーバー!
10時14分VC_P発 二件セット 男3女1

1)北区麻生田 11時2分着 倒壊ブロック塀撤去、倒壊石灯篭分割撤去、
2)同町内 作業支援
*自治会長さんが活動的な人で町内のニーズをとりまとめて依頼し(依頼表も添付写真含め良く出来ていた)、派遣ボランティア3チームを適宜指示していた
13時35分撤収 14時9分VC_P着 15時41分発 15時55分湯ラックス着 20時42分KBC着

*軟石で出来た石灯籠はバールで突き割れる
*市の広報に載せる?写真撮影をしていた
6月4日(土) 6時43分 KBC発 7時06分VC_P着 7時30分受付に並ぶ、既に100番位!日々ボラの集まりが早くなる
10時50分VC_P発 男4女1 二件

1)西区城山大塘 個人宅 11時22分着 敷地内保管解体ブロックを集積場まで運搬してほしいとの事、確認すると指定のゴミ集積場所は既に満杯であり、ゴミ出しすると通学路である道路を狭めてしまう。

ゴミ出しの是非について地区長さんに確認を申し出るもはぐらかされる。既に一度ボランティアが入り、倒壊ブロック塀は解体済みで敷地内保管の状態にある。VC本部に確認の上、ゴミゼロコール対応を重ねて御願いする 11時44分撤収

*ゴミゼロコール=震災瓦礫を分別し敷地内保管した上で電話して回収してもらう熊本市独自のルール。込み合っておりなかなか来てくれないらしい。それはある程度地区ごとにまとめてトラックで回収に向かう為とか、道幅が狭く大きなトラックが入れないとか、緊急性、優先順位等様々な要因がある事と思われる

2)西区城山大塘 個人宅 11時48分現着、二階からタンス、棚、を屋外へ搬出、12時04分発 
12時23分VC_P着 活動報告、解散後、中央区本荘 個人宅屋内の多量の荷物をダンボールに片付けたい、との活動現場からの応援要請有り、

解散後まだVC付近にいた学生2名を確保し、新たに3名チームを再編、VCよりジャンボタクシーにて現場入り、活動中の7名に合流、(福祉案件)終了後全員でバスにてVC帰還

学生二名はバイトして旅費を稼ぎ、愛知から高速バスで2日間活動にきていた。なんと偉い事か、自分の学生時代を思うと恥ずかしくなる。宿無しとの事で湯ラックスに連れて行く 15時53分VC_P発16時14分湯ラックス着 19時32分KBC着 翌日は受付にあぶれるボランティア多数見込まれるので、自分は辞退して飲食する応援に切り替える。

以前一緒に活動した地元のTTさんに電話して飲みに出る。KBC近所の居酒屋 「IZAKAYA ぐー」で飲む、その「ぐー」も被災しており、店の活魚の水槽が落下、棚の器や酒も落下、冷蔵庫なども壊れ被害は少なくなかったという

しかしすぐに被害の大きかった地域に従業員を食材機材共に派遣し炊き出し活動を開始、その後余震が収まって落ち着いた頃店の復旧を急ぎ営業を再開させた。

ようやく営業を再開させた店で日常への一歩を喜ぶ客がいる一方で「なんぞ金をとるん?」と文句を言う者もいたという、世の中には様々な人々がいる(笑)被災者と一括りには出来ない。

一緒に飲んでいるTTさんも、実家の屋根にブルーシート被せて、「うちはたいしたことなか」と他の被災者宅の方付け手伝っている。

テントに戻り更に飲みなおす。コンビニで酒を補充して明け方まで飲んでそのままキャンプ、朝帰り、TTさんの奥方あきれてた模様(笑)
 
依頼者の方からいただいた気持ち
 6月5日(日) 休養日 10時41分 KBC発 12時38分日奈久温泉着、江戸善で海鮮ちゃんぽんを食べる、
日奈久ちくわを食べつつ温泉街を探索、
侍が飛び出して来そうな武士屋温泉旅館で入浴、八代市高下西町のコインランドリーで洗濯、再び江戸善でかぶと煮定食を食べる
19時14分日奈久温泉発 21時26分KBC着

*日奈久温泉応援観光、町の印象として地震の被害はあまり見られないも、一躍有名になった「日奈久断層」の風評被害が大きいもよう。歴史ある温泉街再起を願う

*江戸善=懐かしい寿司屋の佇まい、寿司は要予約、海鮮ちゃんぽんは和製ペスカトーレな感じ、スープ激旨!かぶと煮は酒の相手も出来るご馳走料理、綺麗に食べるとチビ魚が登場する

海鮮ちゃんぽん

かぶと煮定食
 6月6日(月) 6時22分KBC発 7時07分VC_P着 10時03分VC_P発 7時30分受付並ぶ、今日から受付方法変更(活動開始時間を早める工夫らしい)

*ボラ希望者は花畑広場地下通路内の少空間で順番整列して待機する。時間になると中川センター長が、並んでいる一人ひとりに目を合わせるように会釈し謝意を述べつつ登場する、そしてハンドマイクをとり「熊本のためにボランティアに来ていただきありがとうございます」と感謝の挨拶をされてから、インフォメーションを行い受付が開始される。

受付開始時間前、地下待機中に人数カウント、受付表氏名記入ボランティアステッカー交付になる。

10時28分現着 男2女2 南区合志 半壊個人宅 独居高齢女性、布団を真空パックしてほしいとの要望

現場は危険判定住居に住み続けている状態、家族間トラブルあり、準福祉案件、室内清掃、崩壊壁面応急修理、破損天井壁面応急修理、許可を得て有り合わせの材料を使い電動ドライバー、タッピングスクリューで応急修理を行う、

就寝空間の安全確保応急修理、雨漏りの少ない家屋中央部の部屋でガラス扉の付近にベッドを設置しており、余震によりガラスが割れると寝ている頭の上に落ちる危険あり、本人もそれを自覚しており、枕もとにスクーター用のヘルメットを置いてかぶって就寝しているという。

差し迫った危険回避として就寝場所頭上のガラス入りふすま扉を他の部屋のガラスの入っていないふすまに入れ替える、一部崩壊天井と剥離壁面を材料を当てて補強する。

ガラス片等清掃、二階室内の散乱家財片付け依頼の継続作業あり、訪問看護士、ケアマネージャーの方と訪問重なる。かわいそうな状況に有り困っているもよう。生活状況の改善についてボランティアの力を期待する空気を感じる

翌日の屋外ブロック塀撤去作業と共に継続作業として依頼を受け14時29分撤収、14時54分VC_P着
16時05分発 16時17分湯ラックス着  18時24分ホームセンター翌日の修理材料入手する 21時28分KBC着

*終了報告で継続作業依頼有りと事情を説明して段取りするも、翌日のマッチング前に親族の反対があったらしく実現できない旨伝えられる。
「息子は結婚すると息子じゃなくなる」と言っていた。家の権利を渡したら直してやると言われたらしい。夫の思い出と共に旧家で暮らしているお年寄りに訪れた過酷な晩年

世間は狭い、もしや11年前バイク旅の途中熊本市内でスクーターで駆け寄り城の湯の入浴券をくれた方かもしれない、と思うとなんともやるせない。

一人のボランティアのやれる事など知れている。それでも出来る事は目一杯してあげたい、長いタッピングスクリューの揃えが足りなくて十分な作業が出来なかった。心残り
 6月7日(火) 6時27分KBC発 7時03分VC_P着 7時20分受付に並ぶ、地下のボラ集合場所に向かう途中地上にあるVC前を通る。その時新規のボラ参加者がボラセンスタッフに集合場所を聞いていた。

顔見知りになっていたボラセンスタッフはとっさに「あの人に付いていったらいいですよ」とこちらを指した。軽く会釈して合流、同じメーカーの安全靴を履いている、ガタイの良い建築関係者のようだ

少し話をして「ブロック塀解体等の重労働ニーズをやりますが一緒にどうですか?」いきなりスカウトした、「ADサン」快諾(笑)さらにもう一名以前より話をして目を付けていたボラ一名「OJサン」(安全長靴愛用)もスカウト、あらかじめ車両同乗者として二名確保後、通常受け付けを行い、「同乗者有りの車両提供ボラ」として残り2名をマッチングする。

10時38分発 11時01分現着 中央区渡鹿 高齢女性独居個人宅 男5 倒壊ブロック塀撤去 7段23列+7段10列相当
 
ゴミ集積場+敷地内保管 作業量が大きいのでマッチング班が他2名共に馬力のありそうな人をピックアップしてくれた。乗りの良い高パフォーマンスチームにて早期終了、依頼者より高価なお菓子を袋分けして人数分いただいた。

午後よりニーズ営業活動を行う、まず自治会長宅を訪ね、当地区のボランティア需要の発掘に協力してもらう。心当たり数軒を案内してもらい、倒壊ブロック塀の撤去作業の依頼を受け、翌日の作業として段取りを付ける。

14時12分撤収 14時32分VC_P着 16時18分VC_P発
16時46分湯ラックス着 20時49分KBC着

*あらかじめ参加ボラ側で「プレマッチング」とでもいうか?引き受け案件を話し合って決めている「気の知れたチーム」を作っておくと重労働等「油っこい案件」も安心して受けられる。

*ニーズ発掘の営業活動は、地区長さんに同行してもらうのが安心確実だ
 
人数分に袋分けしたお菓子とお茶をいただいた
 6月8日(水) 6時44分KBC発 7時05分VC_P着 9時54分発 中央区渡鹿 10時18分現着 男5名 前日の営業ニーズ
個人宅駐車場、倒壊ブロック塀撤去 8段30列 + 7段24列 敷地内保管 男5名 13時30分完了、

*一度活動して実績を作っておくと次回はとてもスムーズになる。近隣住民もボラ活動について理解が進むと思われる

再びニーズ営業へ
町内を探索し倒壊ブロック塀撤去ニーズを獲得した。しかし依頼者は個人宅でも塀の所有者が不動産会社だった為、ボランティアの範疇外で不成立。

14時51分撤収 15時05分VC_P着 16時40分発 16時68分湯ラックス着 21時03分KBC着
 6月9日(木) 6時21分KBC発 7時01分VC_P着 10時11分発 男3女1 三件
1)中央区島崎 個人宅タンス起こし 10時24分着 10時57分発

2)中央区水前寺 個人宅 前日のボランティア活動でまとめたゴミだし片付け、11時29分現着 12時14分撤収

*ここのお宅の倉庫には博物館クラスの古文書が収蔵されているらしく、整理して欲しいと頼まれるも次の依頼が予定されているので出来なかった。次回再びVCにニーズ依頼して下さいと繋いできた。一同「発掘してみたかったね」(笑)

3)中央区水前寺 個人宅 被災家財の屋外運び出し 13時10分現着 15時09分撤収
16時30分VC_P着 16時41分発 16時57分湯ラックス着 19時04分南区島町コインランドリー 21時44分BC着

*今日の案件は3件有り移動時間も多く車内で話が盛り上がった。まるでレギュラーチームにゲストを招いている感じ

*今日同活の女子は土木女子(ドボジョ)だった、見た目は「いい感じの一般女子」、しかし足元が同じメーカーの安全靴を履いていた(笑)さすが本物!
 6月10日(金) 6時18分KBC発 7時02分VC_P着 10時02分発 中央区黒髪 10時38分現着 個人宅倒壊ブロック塀撤去 男5 
隣接家屋と共同で建てたブロック塀が高低差の低い依頼者宅側に倒壊、隣接家屋は空き家で連絡不通(家族間トラブルにより長期間空き家である模様)、
ブロック塀再建費用の折半を望むも叶わず、業者撤去費用のみ見積もりも高額な為、熊本市VCにボラ依頼となった。 多量になる撤去ブロックは敷地内保管、ゴミゼロコール処理、

土留めの役割をしている下段のブロックまで全て撤去してしまうと、大雨等の際土砂が流入する恐れ有り、作業前に確認すると「それでも全て撤去して欲しい」との事

作業開始すると明らかに崩れやすい状態になる、また隣接家屋の倉庫壁面が直近に有り土砂流出によって崩壊の可能性有り、現場を依頼者に確認してもらうも、危険が認識出来ないようで的を得ない。
土木系技術者ボラメンバーの提案で形の良い撤去ブロックで石組み状に積み上げ表土を抑える処置をすれば「放置よりは良いでしょう」となる。

14時51分撤収 15時17分VC_P着 16時32分発 16時46分湯ラックス着 22時28分KBC着
6月11日(土)  6時22分KBC発 7時03分VC_P着 10時46分現着 中央区黒髪 昨日の隣家 男5 個人宅倒壊ブロック塀撤去

ボランティア依頼伝票にあるブロック塀撤去作業を終えて、他の作業を確認すると、まだ車庫に隣接している未倒壊で傾斜状態のまま放置されたブロック塀の解体撤去を依頼される。

しかし未倒壊のブロック塀を倒す事は危険を伴うので、ボランティアの作業としては止められており、その旨説明すると依頼者自ら蹴り倒しにかかり、その倒れた部分の解体撤去作業を行う

14時02分撤収 14時27分VC_P着 16時11分発 16時26分湯ラックス着 19時48分BC着 夜3人(TTさんOJさん)でテント飲み送別会(OJさんは湯ラックスが定宿)

作業前

作業後(瓦礫敷地内保管)

活動詳細

1)~9) 5月14日~5月22日

10)~19) 5月23日~6月1日

>20)~29) 6月2日~6月11日

30)~35) 6月12日~6月17日

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