大阪難病連に依頼されたマラソンを終えての感想文
祝「日本一周激励マラソン」、亀んライダーもの申すの巻
 病気に苦しむ人たちを励ますために、走って日本一周しようとしている人がいる?その人は本気なの?澤本さんに会って直接話しをきいた。「本気だった。」とんでもないチャレンジャーがいたもんだと驚いた、自分の心にしたがって、本気でサポートを引き受ける。急激なモータリゼーションに押されて作られた幹線道に、歩行者や、自転車が、安全に通行するなどという概念は、とりあえず無い。そこを走って6000Kmだ、


 正しいルートを正確に案内しランナーの位置を常に捕捉して要求に即応できること。本体車が機能出来ないような厳しい状況時に全バックアップを出来る事。機材選びは厳選を極めた。

 使用するバイクは、砂漠の横断レース用に開発された特殊なもの。
通信機器は3系統用意してそれぞれに予備を持つ。これらはそれぞれのメーカに過酷な使用条件と、ほかに代わるものが無く、必ず必要な旨を手紙を書いて送ってみたら、快く提供してくれました。ホンダさんケテルさんありがとうございました。


 それら考えうる最善の装備をもって万全のサポート体制でスタートする予定が、実際には間に合わずに、現場で「がさがさ」製作、調整しながらの苦しい旅になる。

 なんと完成するのは、山口の休養日での作業を待つことになる。



 さて、ここで問題です。
ランナーがミスコース無しで、すべての工程を予定どうりに走り、分単位の正確さで県庁を訪問し、見事に計画通りに日本一周走破出来たのは、どうしてでしょう?機械、装備、地図、ナビゲーション、サポートカー、バイク、?

 ・・・・・「人」なんですよ人!交通の激しい道路で、長時間暑さ寒さに耐え、道案内をしてくれた「人」。事前に何度もテスト走行までして、正確な通過時間を割り出してくれた「人」。役所に掛け合って、スムーズな訪問の流れを作ってくれた「人」。仕事を休んでまで、いっしょに伴走してくれた「人」。資金調達に奔走してくれた「人」


 とても書ききれるものではないのでこのくらいにしますが、実は表に出てこないだけで、連絡の不行き届きや、行き違い、思い違い等、その他これまた人間のやることですから、ミスはつき物なんですが、

 そこから派生する様様なトラブルに対して、言いたい言葉をぐっと飲み込んで頭を下げる、引っ込みつかない事を収めてもらう。日本中の応援する気持ちを一つにまとめて、大きな成功へと導くために自我を押し消してがんばってくれた「人」


 コピー用紙を切り取って割り箸にセロテープで止めて小旗を作って応援してくれた、そのやさしい気持ちのひとしずくが、やがては巨岩を動かす大河となって海に注ぐ。人を応援するやさしい気持ちをみんなで少しずつ持ち寄って、一つの大きな形に盛り上げていく、その現場に立ち会えた事は、私の一生の財産です。

 人ってすばらしい、ありがとうございました。

 サポートスタッフ、伴走ライダー 佐藤 真吾

大阪難病連に依頼されたマラソンを終えての感想文
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