小鳥室2020 ヤマガラ日記
2020年5月27日 ヤマガラ雛誕生 12日目 25)07時51分
一つ前 一覧表に戻る 次へ

25)_2020_0527_073436_075104
mp4ビデオ 1分1秒 5MB
https://shingo.ne.jp/04kotori/020_yamagara/0527/
2020_0527_073436_075104_1m1s_5mb_240p4.mp4
=
※高画質版 データー量 9MB
https://shingo.ne.jp/04kotori/020_yamagara/0527/
2020_0527_073436_075104_1m1s_9mb_480p9.mp4
母鳥 巣床のメンテナンス
給餌を一段落させて保温性を高めるメンテナンスをする
メンテナンス前 メンテナンス後
淵の巣材を引き出して巣床開口部を狭くしている
ヤマガラの知恵
母鳥は嵐を乗り切る為に巣床開口面積を狭く整え保温性を高めるメンテナンスを行っている。
具体的には巣床左淵に「あらかじめ準備しておいた」柔らかい巣材を中央部に引き出して、雛達に布団を被せるようにして開口部を狭くしている。

それは嵐から雛を守るヤマガラの知恵
嵐になると巣穴より吹き付ける風により巣箱内に空気の動きが起こり、巣床のヒナ周囲の温まった空気が動かされ逃げてしまう。

加えて嵐が酷くなると餌の昆虫たちが隠れてしまい調達が難しくなる。エサは成長の材料でありエネルギー源でもある。

エネルギー補給が途絶えると熱を作り出せなくなり体温維持に支障が出る。小鳥は構造上体温が高く設定されている。それは空を飛ぶというエネルギーを多く消費する活動の為、その副次的に発生する筋肉の発熱により体温が高い状態になりやすい。特に敵から逃れる場合などは直ぐに高温になってしまう事は容易に想像がつく。

その場合でも正常に機能するようにあらかじめ基礎体温が高い設定になっていると思われる。また放熱の為に体の表面積も広い。

その体表面を羽毛という空気の層を囲い混む機能をもった強力な保温材で覆っている。さらにその保温材の取り付け角度を微調整することが可能になっており、保温性と放熱性のコントロールが出来る。人間でいう「鳥肌が立つ」という現象、寒さに対抗して体毛を立てる動作の最強進化版の体温調整システムを備えている。

ところが雛鳥は羽毛が生え揃っていない+筋肉量も少ない状態であり寒さに弱い。人間でいう低体温症状態に陥りやすい。

人間の場合は低体温状態に陥るとまずは運動機能が低下し、認知機能も低下する。それによって筋肉の発熱量が低下し加速度的に悪いスパイラルに陥る。(実際の山岳遭難例等)

小鳥の場合も低体温になると運動機能が低下する。雛はエサを飲み込む動作が緩慢になる。嚥下機能が低下する事で誤嚥を起こしやすくなり、喉詰まりして窒息事故が起こる危険が増す。

これは推察ではなく実際の誤嚥窒息事故を記録している。
小鳥室2014_2015 シジュウカラ日記
2014年5月26日 雛誕生8日目
※シジュウカラの雛の誤嚥窒息事故(サイト内リンク)https://shingo.ne.jp/04kotori/014_sijyuukara/0526/index_2.htm
ヤマガラの母鳥は天候が悪化して餌の確保が困難になる前に全力で餌を確保しヒナに与え、それが一通り終わってから巣床のメンテナスを行っている。

母鳥は全力でヒナに餌を与えている間は自分はほとんど食べていないのかもしれない。それを分っている父鳥が母鳥に食べさせる為に餌を持ってきているのではないか?父鳥が雛に給餌せずに巣穴から中を覗いて飛び去っている事の推理。
一つ前 一覧表に戻る 次へ
下の写真をクリックしても戻ります
一覧へ戻るボタンの写真