=======服装について=======
服装は重ね着が基本です。(目的別の服をそれぞれ重ね着します)

1)肌の上に直接着る下着的な「アンダーウェアー」=(発汗による冷え対策)
2)アンダーの上に着る中間着、「インナーウェアー」=(保温断熱層)二〜三枚重ねる事も有りです
3)一番外側に着るオーバーコートなどの「アウターウェアー」=(外部よりの防水防風)

以上の3層構造で寒さに対抗するのが基本です。(レイヤードと言います)

a)まず寒さ対策として重要なのが、アンダーウェア-です。アンダーウェアーの目的は発汗の処理です。汗は急速に体温を奪いますので、繊維そのものに吸湿性の無いナイロン系か、ポリエステル系の繊維を使った素材を用いた、汗をかいても冷たくならない化繊のタイツとシャツを装備してください。現場作業員ご用達の働く人の店や、本格的登山洋品店などで手に入ります。値段的には働く人の店で買うのが経済的ですが無ければICI石井スポーツのような登山洋品店に行くと上下で1万円前後で手に入ります。基本的に綿やコットンのシャツは吸湿する性質上向きません。

b)アンダーウェアーの上に着るのはインナーウェアーです。インナーウェアーの目的は保温です。保温のために動かない空気の層を蓄える事が重要な機能になります。単純に空気の層を蓄える目的に徹した最適な素材は鳥の羽である「羽毛」ですが、羽毛は一度湿ってしまうと極端に保温性が落ちるという特性をもっています。雪中キャンプの場合は動きやすく、湿気の影響を受けにくい「ジャージ」等の上下が望ましいです、あれば「フリース」や「化繊のセーター」「毛糸のセーター」「化繊のトレーナー」「化繊のシャツ」など水分を吸湿しない科学繊維の素材のウェアーが望ましいです。

c)一番外側に着るのがアウターウェア-です。アウターウェア-の目的は防風、防水、防雪です。これも雪が付かなくて濡れない科学繊維の「オーバーコート」や、「ヤッケ」、「スキーウェアー」や、大き目の「雨カッパ」等も有効なアウターウェアーになります。専用のものとしては冬山登山用のアウターの上下等がありますが、防水透湿素材で作られた全天候型、完全防備の製品もありますが、非常に高価です。また働く人の店に行っても全天候型のアウターウェアーが安価でてに入ります。条件によりますが、羽毛服であるダウンジャケット等も一番外側に着用します。

靴下も綿ではなく化繊のものもしくは毛糸のものを装備するのが望ましいです。

帽子、グローブ、手袋も何組か必要です。(作業用品は働く人の店に行くと安価でいろいろあります)

靴は長靴でもスノトレでも軽登山靴でもスノーシューズでも、くるぶし以上まで隠れる長めのものであれば種類を問いません。雪の穴を掘る場合は靴の中に雪が入らない工夫をしなければなりませんので、スパッツなどをするか、何も無ければ、ガムテープで長靴にズボンの裾を止めてしまうという荒業も有りです。特に横穴を掘る場合は膝を付いて作業する事が多くなりますので雪が入らない対策と膝当てパッド等があると快適に作業が進められます。

いずれも日中雪の中で住居建設作業中はかなりの運動量になりますのでアンダーウェアーの上にアウターだけを着るなどして、あるいはアウターウェアーを脱いでアンダーウェアーとインナーウェアーだけを着て風通しよくして汗をかかないようにする工夫が必要です。

作業が終わって、ゆっくりと楽しむ段になってから着替えて「がっちり着込む」ようにするのが良いです。はじめからがっちり着込んで作業に当たると、見る間に汗だくになり、その汗が後に冷えてしまい、保温性が一番必要な時に辛い状況に陥ってしまします。

特に子供の場合は日中相当の汗をかくと思いますので、ある程度の所で温泉内休憩室で着替えさせる事が望ましいです。また、靴の予備もあった方がいいかと思います。

理想的には科学繊維のウェアーがあればいいのですが、無ければ、汗をかいたり、濡れたりしたら、その都度手間を惜しまずに着替えさせる事で解決します。 着替える場所は温泉施設内です。
なましばホームに戻る
下の写真をクリックしても戻ります