1)
テントは冬用に作られた丈夫なものを使います。これは二人用テントです。 |
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2)
冬用の寝袋は羽毛のたくさん入った温かいものを使います。羽毛の製品は「濡らすとアウト」なので透湿防水素材のカバーに入れて使います。このカバーに保護されていれば、たとえテントが風に潰されたとしても、ポールを抜いたテントごと地面で包まって一夜を明かす事が出来ます。 |
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3)
快適に寝返りが出来るようにジャケットを使ってザックリとした横長のまくらを作ります。冬に寝袋で寝る時には、頭部のフードに内蔵されたコードで引き絞って、頭と顔をスッポリ覆い隠し、口のあたりに呼吸の穴が僅かに開いた状態で眠ります。 |
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4)
サーマレストにカリマットを重ねるという山の先輩に見つかったらスリッパで後ろ頭をはたかれそうな、極楽仕様の寝床です。これは、もし酷い吹雪にやられて疲労困憊しきって辿り着いたとしても、頑丈なテントを張って中に逃げ込み、しっかり食べて温かく眠れば回復できる事から、安全策としての快適装備です。 |
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5)
カップ麺の蕎麦を食べます。魔法瓶の白湯と角型水筒から全量鍋に注ぎ湯を沸かします。魔法瓶にステッカーをいっぱい張っているのは、山小屋などで他の人のものと取り違えないためです。そのため普通に売っていないステッカーを選んで貼っています。 |
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6)
基本的に鍋は洗いません。中だけ綺麗に拭くだけです。焚き火の匂いの染み付いた鍋を火にかけるとテントの中は温かい山小屋の匂いに包まれます。カップ麺に湯を注ぎ残りは魔法瓶に戻します。 |
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7)
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8)
太陽のパワーを吸収してふっくら大きく膨らんできたら充電完了、次に使う時は元旦宗谷の太陽が温めてくれます。 |
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9)
収納時は寝袋のカバーをかけます。このゴアのシュラフカバーは貧乏学生時代に2万円を搾り出して買った遠征隊仕様のもので今年でめでたく25年選手になりました。 |
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10)
寝袋の収納にはザイル袋を使います。それは登山用のメインザイル(ロープ)を仕舞う袋で、細長い筒状の形をしています。ダッフルバッグに収納するのに丁度良い形です。 |
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11)
ゆっくりと蛇が獲物を飲み込むように、端から順に詰め込んでいきます。 |
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12)
最後にパクッと口を閉じて出来上がりです。もともと容積的に大きな余裕があるので何の苦労も無く力も使わずに収納できます。 |
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13)
ザイル袋に収納された寝袋は、さらに鮭袋に飲み込まれます。それは北海道のホームセンターなどに売っている秋鮭を入れる丈夫なポリエチレンの袋です。 |
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14)
寝袋などの羽毛製品は絶対に濡らしてはいけないので、防水の袋に入れて運びます。 |
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15)
鮭袋は安くて丈夫で縦長に大きくとても重宝します。濡れたテントを収納する時や濡らしたくない衣類を収納する時に使うのはもちろん、濡れたままのブーツを履く時の巨大防水ソックスとして使えたりします。 |
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16)
パッキング準備が整った装備達です。テントの床にはレスキューシートを敷いて使います。 |
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17)
フライシートを外すとテントの構造が良くわかります。これはメインポールを4本使っている三角形が沢山出来るジオデシック構造というデザインで風に強いテントです。 |
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18)
天気が良いので底も天日干しします。同じポール4本使うタイプのジオデシックデザインでも、フロア(底)の形がこのような長方形のものや六角形や八角形のものもあります。 |
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19)
テントを固定する杭(ペグ)にも様々な種類があります。雪深い時期はスキーやストックを使ったりしますが、このように雪が少ないと夏と変わりありません。これも雪で綺麗にして天日干しして仕舞います。なぜか色とりどりなのは、ジュラルミンの腐食を防ぐためにカラーアルマイト加工がされているものです。 |
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20)
周囲にはそれなりの積雪がありますが、このような風が強い場所には雪が積もりません。これはパッキング完了の図です。ザックを背負って、ウエストバッグを肩に掛けて、ダッフルバッグとヘルメットを手に持って一回で下に止めてあるバイクの所まで撤収します。 |
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今回は悪天を覚悟して軽量化のために小さいテントを使いましたが、大晦日と元旦の大荒れ予想がみごとに外れて、ぽかぽか陽気の2010年のスタートになりました。 |
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