115)東日本大震災 復興ボランティア活動 その14
市で賑わう愛宕神社参道の鳥居の写真
 野田村愛宕神社の朝市 (毎月16日に開催+6のつく日にプチ開催) 
2015年6月14日から20日の日程で岩手でニジ作りなどの活動をしてきました。
今回はニジの材料を使った新しい作品作りやニジの巣箱ビデオ上映会や山林でのアトラクション作りなど、新たな試みを行いました。
四葉のクローバー風デザインのペンたてオブジェの写真
 野田村元気じいちゃんクラブの方の作品
新たな発想で作られたニジのオブジェの写真
紙コップホルダーやペンたてを作ったりと新しいアイデアをいただきました
野田村「元気じいちゃんクラブ」の会合に参加させてもいました。夏休みの子供達との遊びでニジ作品を活用できないだろうか?というもので、まずは半完成の材料を渡して、にじの形にとらわれずに好きな形に曲げて作品を作ってもらいました。すると目前にある紙コップのホルダーが出来上がり、四葉のクローバー的デザインのペンたてが出来あがりました。

小さく作ってニジのキーホルダーや携帯ストラップにしたり、大きく作って壁掛けにしたりという発想はありましたが、いずれもニジの形を踏襲したものでした。

虹の形にとらわれなければ全く新たな作品になる。さらに進んで虹の色にとらわれなければ、全く別の作品の方向性も出てきます。縦糸一本横糸一本の指で織る織物という基本に立ち返ると新たな作品が出来そうです。 

さすがは「元気じいちゃんクラブ」の方です!直径3.0mmの強くて曲げにくい材料を造作もなく曲げ曲げして作品を作っていました。
大槌町のニジ 
大槌ぬくっこハウスのニジ 大槌ぬくっこハウスのニジ
大槌町のニジの写真 大槌町のニジの写真
大槌町のニジの写真 大槌町のニジの写真
大槌町のニジの写真 大槌町のニジの写真
大槌町のニジの写真 大槌町のニジの写真
大槌町のニジの写真 親子丼
 大槌町のニジ活動
ニジの作品は誰でも簡単に作ることができます。しかし綺麗に作るには緻密な作業が必要です。いきなり上手に作れる人は少なく、それぞれに個性的なニジになりやすい(笑) それは参加される方の手先の器用さに関係します。

普段から手芸作品を作り慣れているなどの特段の事情が無い限り、年配の方々は指先の器用さは高くありません。実施する側が参加する方のパフォーマンスに合わせた材料と作業工程を工夫します。

大槌町では同じ会場で数回にわたってニジ作りをする事があり、同じ方が二度三度と参加してくれる状況がありました。その中で実験的ニジ作りをさせてもらいました。

最初は簡単なものを作り、徐々に緻密な作品にステップアップした方が作品の精度も上がり、作る人の満足度も上がるようでした。また、頭で考えて指先を使って形を作るというのは指先のトレーニングにも良いようです。
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 「次は緑色を曲げます〜」 「黄色と緑色の繋ぎ目に曲げ曲げ棒を合わせて〜」 「手前にゆっくり曲げ曲げしま〜す」

テーブルに広がって、皆で順番に一工程ずつゆっくり時間を掛けて作業を進めます。施設スタッフの方にもお手伝いいただいて、一人ひとり手を取って材料を曲げ曲げしていきます。

このホームページを見ている方は、マウスを操作してパソコンで見ているか?タッチパネルを操作してパッドで見ているか?だと思いますが、それらの動作は年配になると難しくなります。その難しさは自分がそうなるまで解りません。

通常の家に住み、部屋間を歩いて移動し、部屋を掃除して、家の周囲を掃除して、庭いじりをして、花を育て、花を飾り、野菜を育て、料理して食べて、といった通常の生活は、実は身体能力を維持する為のトレーニングになっている部分があり、それを出来ない事は年配の方々にとって特に影響が大きいようです。

身体能力が下がってきた体で「仮設住宅」暮らしは想像を超える辛さがあると思います。

日々仮設住宅から一歩も出ない状況があるという話がなんとなくわかる気がします。そうして心身共に低下していく。いつ終わるとも解らない仮設プレハブの狭い部屋で、薄壁に気を使い声を潜め、テレビの音量もギリギリまで下げ、カビ臭い空気に包まれて、じわじわとモチベーションが低下していく

心身の低下があるレベルを超えてしまうと自力回復困難になり、医療に救いを求める以外無く、それが叶わないと更に深刻な事態へと時間が進み始める。

戦争を乗り越えた世代はあらゆる面で忍耐強いと感じます。それにも限度があり、自分も含め恵まれた時代に育った世代はそもそも忍耐を知りません。
震災から4年が過ぎ、仮設住宅暮らしも限界を超えていると思います。

表面に出てこない見えない部分で問題は深刻化しているのかもしれません。

*判った風な事を想像で書いていますが、それについて自分が出来る有効策はありません。
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施設の管理者の方が集合写真を撮ってくれました。 集合写真の隣の写真は他の施設で参加者の方が前回作ったチビニジ携帯ストラップを実際に使っているのを見つけて写真に撮らせてもらいました。今の所、一番評判が良い作品です。しかし緻密な仕込み作業が必要で、数を準備する為の工夫が課題です。
集合写真 大槌町で前回作ったニジの携帯ストラップの写真
本日の来所者の方々 チビニジ携帯ストラップ
シジュウカラ子育て観察日記
今回は他に、ニジ作りの副産物「ニジの切れ端」を入れたニジの巣箱からシジュウカラの雛が無事巣立ったので、その様子を撮影した「巣箱ビデオ」上映会をして楽しんでもらいました。

 動画は16分あり、データー量も大きいので静止画で表示しています
ニジの巣箱ビデオの静止写真
「めんけー」「めんけー」(めんこい)=(可愛い)と言って喜んで見入ってくれました。
動画公開ページ 「小鳥室 シジュウカラ日記」
 野田村のロープスライダー
ロープにぶら下がった状態で進路上に立ちふさがる立ち木に難儀している写真
こちらも新しい試みで、山林の木々の間にロープを張って滑車に乗って遊ぶ遊具「ロープスライダー」の作成を手伝いました。未経験の領域ですが、想像でチロリアントラバースのようなものだろうと、ロープを張って空中移動してのルート作りから始めました。

「チロリアントラバース」実は上辺の言葉を知っているだけです。それでも自分で考え自力で解決していくのが面白い。写真はルート上の木に難儀している様子です。途中で進退窮まったら脱出できるようにシンプルな下降器で確保して進みます。
苫小牧港フェリーターミナルに上陸した直後の写真
ここ数年サロン活動等の文化会系の活動が続いていました。今回は久々に身体を使った体育会系な活動ができました。野外のアクティブな活動も楽しいです。
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