アフリカツインとは?
===砂漠横断レース用に開発された競技車両の市販版バイクです===
 アフリカの砂漠を走破する「パリ・ダカールラリー」というレースで、ライバルメーカーであるドイツのBMWに勝つために日本のバイクメーカーホンダが開発した大型オフロードバイクです。砂利とか、砂とかの舗装道路でない所を時速200Kmで、ぶっ飛ばすために作られた競技専用車両の市販版です。 主に輸出用に生産されていて日本国内向けに年間200台程度が限定販売というかたちで売られていました
「簡単に言えばいろんな悪条件に強いバイクですね」
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日本一周マラソンサポートバイク仕様に改造されたアフリカツインで伴走している写真
 
実際のマラソン伴走中の写真(島根の稲田さん撮影)
 すみませんここから先は好きなバイクという事で、やたらと力が入った文章になっていますが基本的に重要度はありませんので適当に表紙に戻ってください
*細かく分析すると次のような特徴をもっています*
1)悪路を走破する能力が高く道を選ばない
 「オフロードバイク」なら当然のことですが、実際には、車道と歩道との段差約20センチを無理なく越えられる、雨の日の泥が浮いたような路肩で、滑り易い状況でも安心して縁石を斜めに越えることが出来るなど、今回のサポートには必須条件を備えていました
2)高温・灼熱に強い
 そもそも砂漠を走るためのバイクですから当然ですが、放熱性の良い構造と装備で、熱でエンジンが壊れてしまうことや、ガソリンが煮立って走れなくなりにくい構造をもっています。(実際には東北地方で遭遇した猛暑の時に、燃料タンクの中でガソリンがポコポコ煮立ってましたが、走り続けることができました。)

 実は北海道内でのリハーサルの時に某社の大型スクーターを使って伴走してみたら、二日目にしてエンジンが溶けて壊れてしまいました。(泣!)
3)航続距離が長い
 砂漠の真中で立ち往生しないように一回の給油でたくさん走れるようになっています。 (今回は旅の途中でサポートカーのほうがガス欠やらかしてました。しかもディーゼル(爆))
4)乗車姿勢の自由度が広く、車高が高く視界が広い
 連続して悪路を走っても疲労が少なくなるように状況に応じて楽な乗車姿勢をとれるように作ってあります。(灼熱のシートに座らなくてすむ、ルートを探しやすい、全身に風を当てられる、など、ステップに立ち上がったままの姿勢で走れるメリットは大きいものがありました。)
5)積載能力が高い
 シート座面と均一な標準装備の荷物積載用キャリアは、車体との接合がしっかりしていて、重量物の積載に耐える構造になっていて、積載状態でも全体の操縦バランスが崩れない。(クーラーボックスに氷と、飲料、食料を満載して渋滞路をすり抜け続ける状況でも安定した走行が可能でした。)
6)転倒などのアクシデントに強い
 一回の転倒で、即走行不能という事態にならないようにそれぞれの部位にガードを付けるなど、工夫してあり、打たれ強く作ってあります。(実はかなり危険な状況を回避するために相当な勢いで転倒しているんですが、とりあえず走行はできました。それも一度や二度じゃない(泣))
7)粗悪な品質の燃料にも対応できる
 通常のバイクのエンジンよりも圧縮比を低く設計してあり、点火装置を2系統づつ持つなど、オクタン価の低い燃料でも安定した走行が出来るように作ってあります。(オクタン価・ガソリンの品質を表すものでエンジンが異常燃焼を起こしにくい度合いを表す単位です、

 通常製油所で価を上げるために添加剤を加えるなどしてレギュラーガソリンでオクタン価90前後に調整して売られています)(日本で粗悪ガソリン?・・・田舎の燃料店の長期熟成された年代もののガソリンを甘くみてはいけない。)
8)高速走行での安定性と、低速走行での安定性が両立している
 フルカウルといって、前面風防に覆われているので、高速走行してもライダーに風圧がかからない構造になっていて、また、止まりそうな速度で走ってもバランスを取り易いように作ってあります。(おかげで低速走行で、風通しが悪く、真っ直ぐに上がってくるエンジンの熱気を全身に受けてしまいます。とくに太もものあたりがミディアムレアに焼けてました。)(苦)
9)発電能力が高い
 乗用車と同じ光量を持つヘッドライトを2灯常時点灯するために低回転でも発電量の大きい発電装置を装備しています。(冷却のため増設した電動ファンもろとも回りっぱなしのモーターをやしなう電力をアイドリング+アルファの回転数で稼ぎ出していました)
10)小回りが利き、すり抜けが得意
 これは意見の分かれる所かもしれませんが、目一杯バンクさせて旋回するとかなりな小回りが利きます、また、路肩の縁石よりも車高が高いこととハンドルに強力なガードが付いているおかげで、見た目よりすり抜けの限界はかなり高いんです。(おまけに階段なんかも行けたぐらいにして(笑))
11)風などの外圧の影響を受けにくい
重量があって、空気抵抗の少ないデザインのおかげで、多少の風にもふらつく事が無い、(実際、電柱をも倒すような風台風のなかでの伴走も可能でした。)(冷汗'')
12)大きく派手でよく目立つ
 おかげで沿道で声援をしてくれる人たちの良い目印になっていたようです
 ・・・と、まあこのようなバイクです

実はアフリカツインに乗る為に限定解除したものです
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