35)幌加内なまらしばれるミーティング
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2003/2
・・・それは盛大な雪中キャンプ会です
 以前北湯沢温泉で行った雪中キャンプ会は…「11)雪中キャンプの様子」参照、
ある宿泊施設の施設長のご好意によって敷地内であそばせてもらっていたのですが、その方が退職されてしまった事で開催場所が無くなってしまいました。

 しかし雪中キャンプの面白さを知ってしまった仲間達の笑い顔に押されるようにつぎなる候補地を絞り、ゲリラ的に雪中キャンプを行う事にしました。ターゲットは「道の駅幌加内」周辺です参加するにあたっての厳守事項・・・発見されて退去命令が出たら速やかに撤収する事!・・・以上
ゲリラキャンプ決行!
 朝札幌を出発し途中のホームセンターで買出しして幌加内入りが昼過ぎ、「道の駅幌加内」周辺のキャンプ適地に目星をつけました。 作業にかかる前に最終ミーティングをする、 1)なるべく目立たないように作業を行う事、 2)発見されて退去指示が出たら速やかに撤収する事。道路より離れた目立たない場所に雪の住居設営開始する、作業開始2時間程経過した所で犬の散歩中の人に発見されてしまう!それは道の駅に隣接する「政和温泉ルオント」の従業員だった、

 「あ〜あ見つかっちゃったよ!どうする?」・・・「ん〜なるようにしかならないからこのまま作業続行!」

 という事で作業していると、更なる偵察者が、、、「完璧に認識されてしまったね」・・・「なるようにしかならないからこのまま作業続行!」

 しばらくして責任者らしき人がこちらに近寄ってくる、、、「こんにちわ〜!」と無駄に明るく挨拶して、ここで雪中キャンプをしたい趣旨説明をするも・・・「この場所は明日朝一番に除雪車が入るのでキャンプは困ります」という話だった。不安そうに作業の手を止めてこちらを見入る仲間の所に戻って開口一番・・・・・・・「撤収!」・・・「まあしかたがないね〜」

 いいところまで出来上がっていた住居を現状復帰破壊して撤収していきます。既に食材も全て準備し、雪の中で宴会をするのを楽しみにしている仲間達から笑顔が消えている。・・・無駄に明るく振る舞いながら、頭の中ではこの後の展開を必死に考えていた時、そこに敵の大将が現れる(笑)・・・政和温泉ルオントの支配人のかたでした

 「ここは除雪車が入るからこの上の広い場所なら使ってもいいよ」と、急展開に嬉しい話が・・・「それはそれは、ありがとうございます!」 いままでの経緯や雪中キャンプの方法など話をしていると、 時間的にもう一度最初から作業をやり直すにはちょっと厳しい頃合だったのですが、それを察してくれたのか、重機を使って住居の基礎を掘ってくれると言い、みんなの見守る中、雪の壁に重機のバケット一つ分の深い溝を掘ってくれました。お陰であっという間に住居が完成しました!
周りの雪をほのかに照らすアイスキャンドルの写真
1)
早速中で宴会を始めていると、ルオントさんからアイスキャンドルの差し入れがありました。・・・「これはほんとうに歓迎されているな?」「まさかこんな展開になろうとは?」全員で感謝感謝で宴会突入です。
ビニールシートで覆われた雪の住居入り口の写真
2)
入り口にアイスキャンドルを飾って雪の住居の完成です。タイヤショベルのバケットの幅約2m弱で奥行き5m以上高さ2m以上ある超快適な雪の住居の完成です。床も壁もフラットにしっかり固められているので使い勝手がよく、崩れる心配も無く、完璧な換気の出来る、すばらしい雪の住居です。
ほかほかあったかおでんの写真
3)
雪の住居内部はきっちり四角く広く、快適な宴会場になっています。定番のおでんや鍋を食べて、たこ焼き焼いて中から温まります。酒が入っていい感じになった所でトランプなどして盛り上がります。
雪原に掘られた1人用雪の住居の写真
4)
寝る段になって、皆で床にマットを敷き詰めて雑魚寝したのですが、なんとなく物足りなくなって皆が寝静まってから1人抜け出して、即席一人用の雪の住居を作って寝る事にしました。

 踏み固まっていない雪は柔らかで、表面の固い層を屋根に中をくりぬいて数十分で一人用の住居の完成です。星明かりの下で巣穴を作って眠るのが何故楽しいのか?・・・説明できません(笑)
 楽しいキャンプの夜が明けて翌朝ルオントの支配人のかたと話をする中で、丁度次年度はこの場所にログキャビンの宿泊施設を立てる事もあり、「そういう楽しい事はどんどんやってほしい」という心強いお言葉をいただき、それはそれはと、 どんどん話が大きくなっていきました。

 その中で、手伝いを御願いしようと考えていた仲間内から、責任の所在は?とか、主催は?等の鋭い追及を受けた事もあり、様々な形で事故が起きた際のシュミレーションを立てて多方面に意見を頂き、思案した結果、「なましば実行委員会」という言葉を主催という事にして、

 その中身は、事あらば責任を追及される可能性の高い事を承知で使用を許諾してくれた「ルオント温泉支配人」と、その好意に報いるべく、事故無く成功させる為に全エネルギーで取り組む「私」の信頼関係における二人三脚で進めていく事になりました。
 そうして「なましば会」が始動しました・・・
 なましば会のホームページへ
 そうして無事に3年続いた「なましば」でしたが、場所を提供していただいていた政和温泉ルオントの稲垣支配人は2006年春に他界されてしまいました。あらゆる方向にアクティブな方でした。ご冥福をお祈りします。* またもや雪中キャンプ民は流浪の民となってしまいました *
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