蕎麦の心その四 
食べる物はコンビ二に行けば、なんでも売っている時代だからこそ、畑に種を撒いて作物を作り、収穫し、作り食べるという行程を全て手抜きなく行う事は、貴重な体験になります。特にゲーム世代の子供達にとっては貴重な体験になると思いますので、是非親子で蕎麦作りに挑戦してみてもらいたいのです。「種まき一日」「花見に一日」「収穫一日」「脱穀精製二日」「粉引き蕎麦打ち一日」花見は省略しても最低約5日は「なましば村」で農作業にいそしむ事になります。
石臼で挽いて、ステンレスメッシュのふるいに掛けて「蕎麦粉」の完成です。
蕎麦粉に水を加えて捏ねていきます。
さすが鮮度な蕎麦粉は、水を加えたとたん科学反応おこして、激しく香り立ちます。
集まってきたらまとめて捏ねて大きな固まりにします。
春に手で蒔いた蕎麦を、秋に手で収穫し、手で脱穀し、手で挽き潰し、最後に手で捏ねて一つの固まりにしていく瞬間は、今まで費やした時間が固まって形になっていく瞬間です。
固まったら麺棒で薄く伸ばしていきます。
薄く伸びたら、たたんで切って麺にします。
改心の作品です。
太めですが、食べ応えありそうです。
じっくり茹でて
湯から上げて水洗いしてざるに盛り付けて完成です。
齧った断面はこのような感じです。
まるでうどんのような蕎麦です(笑)

春に手から撒いた種蕎麦が太陽の恵みを一杯受けて育ち、この手に収穫され、この手で蕎麦にされて、ついに食される瞬間!

この蕎麦は太陽と空と時間の味がしますが、
言葉で表現しきれるものではありません!
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