次へ
1-5)山形県のわんこ。  8月16日午後3時半ごろ

 給水ポイントになった場所の近くで、気が付くと大きなハスキー犬が、狭い檻の中から鋭い視線で、こちらを見ていた。
 目が合って近づいて行くと、喜んで檻と地面の隙間から鼻っ面をこするようにして出してきて、触ってくれ〜と、甘えてくる。初めは、こちらも齧られたら大変だと、ビビッて、おっかなびっくり手を出したものの、実は気のいいわんこだった。見た目は怖そうでも、人にかまってもらいたいんだね。ぼろぼろに齧られている犬小屋が、はげしいストレスを物語る。

 わんこの温もりと、錆びた鉄の檻の冷たい感触が対照的だった。

「わんこ」の表題に戻る
次の「わんこ」に進む
下の写真をクリックしても表題に戻ります