3-2)浦和市のわんこ |
こっこのわんこ、かまうと、おだって、じゃれついてくる。うちのわんこもこいつと同じマルチーズ、19の春に逝く前は、こんなだった。晩年病院通いが始まって、人の食べる栄養価の高い食いもんは、犬の寿命を縮めるから食わしちゃならんと獣医が言う。しかしやつは、家族と同じものを最後まで食い続けた。かくしてうちの粗食は、証明された。 うちのわんこの話を・・・手の平サイズで貰われてきて早18年、もうすぐ成人式だ!などと順調に老犬化が進みつつあったある日の朝、ついに獣医にかかるまでの状態になりました。検査の結果、肝臓に癌が見つかりました。しかし既に心臓も弱く、「手術には耐えられないでしょう」と獣医、人間の食べ物はカロリーや塩分が高くわんこには毒になるとの事で、病犬用の缶詰と薬を一抱え貰って帰りました。 しかし、薬をまぶした缶詰は「まずい」らしく、なかなか食べてくれません。食べないと弱る一方なので仕方なく口を開けさせて無理やり食べさせました。しばらくは多少痛みは治まっていたようですがそれでも日々弱っていきました。あるとき、かたくなに口を閉めていやがる姿に、もういやがる事はやめて、「好きなものを好きなだけ食べさせてやろう」という事にしました。 痛みが治まっている時には、乳児用紙おむつにハサミで入れた切れ込みから半分出ている尻尾を振って、がつがつ食べました。カレーライスにラーメンに親子丼、石狩鍋にジンギスカン、鮭の切り身に漬物やクリスマスケーキにいたるまで家族と同じものを喜んで食べるわんこでした。 そして徐々に痛みに耐える時間の方が長くなってきます。ひどくなると獣医に駆け込む日々ですがわんこは病院が嫌いです。待合室でだっこされて順番を待っていると、まわりには同じようなわんこが飼い主にだっこされています。まるで同じようにおむつをされておとなしくだっこされているわんこの名は「ラッシー」でした。うちのわんこは「ベンジー」です。そんな映画やテレビが流行った時代がありましたね〜。。。 ついにある夜、一晩中痛みに苦しんだ翌朝、もう病院に連れて行くのはやめようという事になりました。以前私が手術直後に貰っていた強い痛み止めを使う事にしました。ボルダレン100mg座薬です。「すぐに楽になるからね」、、、程なく深い眠りにつきました。近所の森に小さな穴を掘って、大好きだったお菓子と一緒に埋めました。 お世話になっていた獣医さんに挨拶に行った時の話です。普通は人と同じものを食べているわんこは長生き出来ないそうですが、うちのベンジーは珍しいケースのようです。わんこの健康には俗に言う粗食が一番良いそうです 「ベンジー」はうちの食事が粗食だったという証明みたいなものですね・・・ははは、 獣医はさりげなく「ははは・・・そうですね・・・、」と言ってました。(笑) マルチーズを見ると思い出してしまいます。 いつまでも元気でな!わんこ |
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