5)泊まる場所について
 当初走行距離にばらつきがあるために、大まかな宿泊地をきめておいて、 実際の走行に合せて走れるところまで走って、切りのいいところで其の都度、宿を決めていくようなことも考えていましたが、  (本番前のリハーサルの時にはそうしていました)
 実際のマラソンが始まってみると、一日の走行を終えるあたりになってから、 車が先行して其の日の宿を飛び込みで探すといったことをやっていたのでは、宿が見つからない等、 旅情は有るものの安定性が無く続かないという事で、途中から全て地元の患者会の方に手配お願いしたものでした。

 皆さんの善意によって運営されているマラソン隊ですから、出来るだけコストのかからない宿ということで、お願いしていました。・・・日本は狭いようで広く、人の物事の考え方もまた、ことのほか広かったりします。

 普通の旅行と違って、「このような特殊な要望があります」といった、事前の打ち合わせも無いままに 「このあたりで」といった場所的な事柄のみでお願いしたため、「実際に宿に到着にしてみると・・・。」  「・・・。」といった事が多々ありました。

マラソン隊の必要とする宿の条件は

 1)風呂もしくはシャワーが、有る事。(汗だくで到着するため、)

 2)乾燥機と洗濯機が有る事、(汗だくおよび、雨に当たる事が多いため、)

 3)足を伸ばして寝られるスペースが有る事、(荷物がとても多いので)

 4)食事が出来る事、もしくは近くで食事が出来る事、
 (ランナーの要求に答えるられるように、)

 5)部屋以外に、くつろいだり話が出来るスペースが有る事。
 (地元のサポートの方が利用する場所)

 ・・・・・といった条件がありますが、・・・・・・・

 1)は、「アイシング」といって、ランナーが走り終えてから、直ちに多量の氷を使って足の筋肉を冷やすのに必要でした。実際には、浴槽に氷水を張って腰までしばらく浸かって冷やすという事をしていました。それが出来ないときには、大きな氷嚢を作って筋肉に当てるようにして、冷やしていました。

 2)は、毎日毎日、目一杯外にいますので、着ている物の汚れ方は半端ではないんです。  人数分、一度に洗濯出来て乾燥させられるのが理想ですが、現実には不可能で、    連日夜中までかかって乾燥させていました。

 3)は、機材関係だけでそれぞれ大人一人分の重さがあるのでは? といったぐらいに荷物が多かったもので狭い部屋に詰め込まれると、苦しいものがありました。

 4)宿に到着するのが普通の旅行と違って、早くても6時頃といったパターンなので、あまり遅くなるようだと、食事の時間が終わっているか、もしくは宿の迷惑になるといった事から、 近くに食べに行ったりしたました。其のときランナーは、よく肉を食べたがったもので、片田舎の一軒宿では苦しいものもありました。

 また、朝もAM6時には出発等という事も普通で、しばらく走ってから、道すがらのコンビ二で朝ご飯をとっていましたが、 中にはおにぎりを作ってくれるところも有ったりして、それは嬉しいものでした。地元のサポートの方が、出発前に、おにぎり弁当を差し入れてくれた事もありました。

 5)宿に到着後に地元サポートの方々との打ち合わせなどにも必要で、朝に宿の前に集合してから伴走してくださる方の待ち合わせのためにも必要でした。

実際の宿

 実際には、様々な宿にあたりましたが、ビジネスホテル系の宿が一番使い勝手が良かったです。 風情はありませんが、シャワー完備で、部屋での作業性も良く、コインランドリー併設だったり、コンビ二が近かったり、小さいながらロビーがあったり、県庁所在地に近いなど、好条件でした。

 昔ながらの「旅館」といったたたずまいの宿も、風情があって大変よろしかったです。 女将さんや、宿のスタッフとの交流も短いながら印象に残るものばかりです。

 玄関から部屋までの距離が長く、途中階段など複数あったりすると、荷物の運搬に一汗かくことになってしまいますが、それはそれで、いい筋肉トレーニングになっていました。

 畳の和室に布団をひいて休むような部屋では、低いテーブルでのパソコン作業が辛かったです。  座布団を多々重ねるなどして、椅子とテーブル状にして作業してました。

 が、基本的に睡眠不足を押して作業しているために、傍らにひいてある布団の誘惑に
負けてしまう事も多々ありました。

 今回はインターネットでの発信を、撮影データと文章を、スマートメディアとフロッピーディスクに入れてホームページの作成元に郵送するという作業をしていたのですが、もし直接その場からホームページにアップロードするとしたら、電話回線が確保できる宿が条件になっていたでしょう。

 びっくりしてしまうような高級そうなホテルに当たった事もありますし、また其の逆も有りました。 当然そちらの確立のほうが圧倒的に多いですが、そのギャップが面白かったです、 町の公民館に雑魚寝するといったことから、老人ホームのような施設や、病院の病室状の施設や土木工事の作業員ご用達の飯場状の宿や、由緒正しい温泉旅館や、アットホームな民宿や、場末のラのつくホテル状の宿や、眺望最高の高級ホテルまで、128日間毎日毎日、それはそれはいろいろありましたですよ。

 実は当初、条件のいい所では、「テント泊」もしてみましょう。等の意見もあったんですが、現実には日程的に難しいものがあり、出来ませんでした。・・・残念!(得意分野なんですが)笑!

=== 5)泊まる場所について ===
6)地元の人々との交流について
4)一日の走行距離について
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