母鳥は夜明けになると暗いうちから起きて巣材の手入れを始める。明るくなると迎えに来る父鳥の呼びかけで揃って巣箱を出て食事に向かうものと思われます。
気温が低い早朝のうちは短時間(10分前後)の外出で戻ってきます。
天気の良い日中等気温が上昇すると外出の時間も長くなり、ついでに巣材(動物の毛等)を持ち帰る事もあります。
シジュウカラは外出中は飛ぶ為に大きなエネルギーを使い筋肉が発熱するので寒くは無いようですが、
巣箱に帰って抱卵を開始すると、運動状態から静止状態になり筋肉の発熱が止まります。巣の中心で卵にお腹の羽毛の無い部分を密着させる事で体の熱を奪われて体温が下がります。
その寒さに対する防御姿勢を取り顔を自分の背中の羽毛に埋めているのではないかと推測します。
当初は眠いのではないかと思っていましたが、必ずしもそうではないらしく、背中に顔を埋めた状態で眠っているはずの姿勢のまま巣箱の外から呼びかけるオスに応えていました。
抱卵中の母鳥はじっとしている割には呼吸が速く大きいのは基礎代謝を活発にして熱を作り出しているのではないかと推察します。
ただじっとしているだけに見える抱卵は実は体力を消耗する作業なのかもしれません。
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