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47)バイクに乗って旅に出た2005夏(その四)_
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 路肩にバイクを停めエアマットを膨らませ、バイクの車体カバーに包まって一夜を過ごします。夜露の降りない地域限定の楽しみです。周囲何キロにわたって人の気配が無く、まったく車通りも皆無で、羆(ひぐま)などの怖い動物もいないので安心して静寂の星見酒を楽しみます。

 添い寝役の紙パックの焼酎が枕になる頃には、地面に潜り込むように深いまどろみに入ります。やがて星が一つ一つ消えていき、暗闇からやってきた淡い群青色が鋭い山並みの影絵を映し出します、鳥達が朝の喜びを歌い始め、暗闇がいなくなると、100個並べたセミ型ブザーのスイッチが入り飛び起きます。コーヒーでパンを齧り、ブーツを履いて活動開始です。
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