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 基本的に羆は縄張りを持ち、中で得た獲物に固執します。獲物に近付く他の羆は徹底的に排除します。しかし魚達が産卵のために川に上ってくる時期には、縄張りの掟を一時留保して、自分の縄張りで魚を獲る事を許します。それは仲良くしているわけではなく、

 お互いの為に適度な距離を保ちつつお互いに無視しあうのです。そうすることで無用な争いを避け縄張りを持てない弱い熊も魚にありつく事ができます。そうして冬を越す事ができます。狭い地域に暮らすための野生の知恵、羆にとっての地域の決まり(ローカルルール)です。
 
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