次へ進む
3-4)
 甘い缶ジュースの味が忘れられない羆は人間の生活圏に接近するようになります。そして無人の漁業の猟師小屋に進入し、箱で買って保管されていた缶ジュースを見つけて全部飲んでしまいました。無人の猟師小屋に入れば美味しいジュースが沢山ある事を覚えてしまった羆の行動は一気にエスカレートしていきます。

 何軒もの猟師小屋を破り、冷蔵庫を倒し破壊の限りを尽くすようになりました。こうなるといつ人が襲われるかわかりません。人々は協力して事態の収拾を図ろうとしましたが、頭のいい羆は警戒の裏を突くように、猟師小屋荒らしは続きました。いつどこに出没するかわからない羆を防ぐ手立てはありません。そこで罠をかけて羆を捕まえる事にしました。餌は蓋を開けていない缶ジュースです。目的の羆だけを捕らえる為の知恵でした。
 
次の「羆の話」に進む
「表題」に戻る