1234567890 その九
使える部品は修理して使う・・・ 
 バイクに限らず道具は修理して使うのが基本だと思います。子供の頃から慣れ親しんでいる修理に便利なアイデアの紹介です。
作業前の工作用紙と材料のアルミ板の写真
1)
 やや激しく転んでしまい、フロントフェンダーを大きく壊してしまいました。フロントフェンダーを大きく壊したのは二回目になります。

 修理には工作用紙を使います。他にボールペンやカッター、はさみを使って工作用紙で正確な型紙を作り、それを基にアルミ板で部品を作ります。
フロントフェンダー下から工作用紙をあてて補修部品の型を作っている写真
2)
 壊れたフロントフェンダーに最適な補修用の当て金の形をつくります。はさみで切って折り曲げて、ぴったりサイズの形を作ります。
壊れたフロントフェンダーをビニールテープで仮固定して下から見上げた写真
3)
 下から見た壊れたフェンダーです。黄色のビニールテープで仮固定しています。
工作用紙の型紙を元にアルミ板を切り取って部品を作っている写真
4)
 出来上がった工作用紙の型紙を展開して、アルミ板に型を写します。工作用紙はメモリが振ってあるので使い勝手が大変良いので作業も早いです。
切り取った部品を曲げて補修箇所にあわせている写真
5)
 工作用紙の形と同じようにアルミ板を加工して部品に仕上げていきます。ドリルで開ける穴の位置も決め易いのが工作用紙の特徴です。
ステンレスステーの型紙を切り出している写真
6)
 補強用のステンレスのステーも工作用紙で形を作り形に合わせて曲げて、ぴったりの補修部品を作ります。
補修に使うリベットやワッシャー等の金物類の写真
7)
 補修部品を固定するためのリベットやネジ類です。
曲げ加工したステンレスステーの保護テープをはがしている写真
8)
 ステンレスステーを曲げる時は強い力が必要なので傷が付かないように両面をガムテープで覆って作業します。
加工された補修部品を補修箇所に当てて、ドリルを打つ位置を決めている写真
9)
 ステンレスのステーを当ててドリルで穴を開けてリベット留めをします。
壊れたダウンフェンダーの修復型紙を作っている写真
10)
 ダウンフェンダーも折れてもげてしまっています。内側から工作用紙をあてて部品を繋ぐ紙の型を作ります。
工作用紙を使って材料の一番良い使い方を探っている写真
11)
完全に折れているのである程度の精度を目指して作ります。
下に当てる部品の次に上から押さえるステンレス部品の作成にかかっている写真
12)
上下から補強部材をあててしっかり直します。 
リベット留めした補強部品を下から見上げた写真
13)
 裏から見るとかなりの広範囲にアルミ板が使われている事が判ります。
上下で挟む形で補強されたフロントフェンダーの写真
14)
 上から見た完成図です。ここはタイヤの着脱の度に変形させられるので、しっかり作っておく必要があります。
変形してしまったオイルクーラーとちょっと小ぶりな代換えのオイルクーラーを並べた写真
15)
 過去にフロントフェンダーを壊した時に一緒にオイルクーラーもつぶしています(笑)。このときはオークションで安かった1100Sに使われている小ぶりなオイルクーラーを加工して補修しています。配管を炙って曲げて合わせました。本来の部品から見ると容量が小さいのですが、わかって使ってる分にはトラブルは起こらないようです。

 チャンスがあれば潰れたオイルクーラーもロウ付けで直してみたいものです。
工作用紙様大好きです!
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