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 正方形の広い田んぼなら何も考えずに反時計回りに外からぐるぐる刈っていくだけですが、複雑な形の田んぼでは、刈り取りのコース取りやカーブの切り替えしや籾袋の排出場所など考えるところがたくさんあって面白い作業です。

 田んぼを移動する際は足場の悪い畦道(あぜみち)や段差を横断する事になりますが、コース取りやバランスを考えないと危険を伴います。実際にやってみると農機具が転倒して下敷きになる事故が起こる理由が良く判ります。

 場所によっては稲が多少倒れかけていますが、慣れると刈り取り部の高さを上手く調節して掬い上げるように刈り取る事ができます。

 しかし田んぼの中には猪が食い荒らして稲が踏み倒されている場所もあります。 そこは稲と泥が混じっているので刈り取る事は出来ません。 それは汚れているからという理由では無く、籾に少しでも泥が混じってしまうと後々さらに困った事態になるからです。

 猪は稲穂を食べに田んぼに入りますが、それはきちんと食べるようなものでは無く、ただ手当たり次第に踏み荒らしているだけといった状態です。 一頭の猪が一晩で田んぼを何枚も全滅させる事もあるといます。
 
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