七日目 / 十五

日和佐で稲刈り 乾燥 脱穀 精米 炊飯 いただきます
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8月16日
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1)
 予定を変更して今日も朝から稲刈り作業です。 これは二条刈りの小型コンバイン 田んぼの稲を2列同時に刈り取れます。刈り取り部が車体の左側についているので、左回りに外から順に刈り取ります。
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2)
 小さなターンする時には軸足を出してバランスをとります(嘘) ゴムクローラーで駆動しているのでとても小回りが利きます。
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3)
 難しいカーブではスピードを落としコントロールレバーをうまく使って、稲を踏み倒さないように慎重に刈り取ります。 しかし素人なので難しそうならマシンを止めて、素早く降りて手で刈ってしまったほうが確実に早かったりします。
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4)
 正方形の広い田んぼなら何も考えずに反時計回りに外からぐるぐる刈っていくだけですが、複雑な形の田んぼでは、刈り取りのコース取りやカーブの切り替えしや籾袋の排出場所など考えるところがたくさんあって面白い作業です。

 田んぼを移動する際は足場の悪い畦道(あぜみち)や段差を横断する事になりますが、コース取りやバランスを考えないと危険を伴います。実際にやってみると農機具が転倒して下敷きになる事故が起こる理由が良く判ります。

 場所によっては稲が多少倒れかけていますが、慣れると刈り取り部の高さを上手く調節して掬い上げるように刈り取る事ができます。

 しかし田んぼの中には猪が食い荒らして稲が踏み倒されている場所もあります。 そこは稲と泥が混じっているので刈り取る事は出来ません。 それは汚れているからという理由では無く、籾に少しでも泥が混じってしまうと後々さらに困った事態になるからです。

 猪は稲穂を食べに田んぼに入りますが、それはきちんと食べるようなものでは無く、ただ手当たり次第に踏み荒らしているだけといった状態です。 一頭の猪が一晩で田んぼを何枚も全滅させる事もあるといます。
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5)
 納屋の内部、左奥にある大きな機械が乾燥機、真ん中の小さい機械が精米機、右手前に田植機、それぞれがその作業専用の機械です。それぞれに安いものではありませんが、一揃い無いと稲作が出来ません。農家を始めるには農機を揃えるだけでも数百万単位でお金がかかるようです。
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6)
 田んぼで収獲した籾袋をトラックに積み込み納屋まで運びます。機械をセッティングして乾燥作業開始です。
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7)
 籾袋から乾燥機に籾を移します。乾燥機では籾を循環乾燥させながら不純物を取り除きます
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8)
乾燥機が作動しているのであたり一面埃っぽい状態です
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9)
規定の水分量になったら保存用の容器に籾を排出します
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10)
左が精米機で、右が選別機です
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11)
 乾燥した籾は細長い形をした選別機にかけて、十分に身の入った籾と、身の入っていない不完全な籾に分別します
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12)
十分に身の入った籾を精米機にかけると、精米になります
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13)
2009年の新米です
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14)
 良く見ると米粒は不均一で中には虫食いの黒い米が混じっています

 これは農薬を使わずに作った米です。農薬を使わない事で単位面積当たりの収穫量が少なく、隣同士の田んぼであっても品質にばらつきがあり、病害虫にやられる事も多々あるようです。 一般的には等級の低い米として扱われます。
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15)
ところが、食べると超旨いんです。
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16)
 採りたて、つきたて、焚きたての三たて?新米ご飯です。 海苔の佃煮をあてに、何杯でもおかわりできます。

 パンも好き、パスタも好き、でも基本はお米のご飯です。

 ビール好き、ワインも好き、ブランデーも好き、ウイスキーも好き、ウォッカも好き、ラムも好き、ジンも好き、焼酎も好き・・・

 でも中心軸は一升瓶 日本人の基本はお米です。

 そんな事を考えながら、新米をいただき、ごちそうのお酒をいただきました。 外国人になった事はないけど、日本人で良かったと思う瞬間 (笑)
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17)
山有り、川有り、そこに田んぼがあって人の暮らしがある。
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18)
きれいな川に住む イトトンボ
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19)
 手長エビのから揚げをいただいた。・・・今度は卵を抱えたエビは逃がしてあげよう
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20)
 田んぼの傍らに設置された猪の捕獲罠、米糠を撒いておびき寄せます。農作物の味をしめた猪は獲るしかありません。獲った猪は牡丹鍋!旨いらしい(笑)
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