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5-8)おまけの東北ツーリング
 よく見るとタイヤはバラバラに破壊しています。空気圧不足、過大荷重、高速連続運転等の悪条件が揃うとタイヤは壊れてしまう事があります。

 タイヤは接地部分が加重により変形する事で衝撃や振動を吸収しています。転がる事でその変形部分がタイヤ全周に渡って均等に移動していきます。地面に押されて引っ込んで、放されて元に戻ってを繰り返します。

 ところが押されて引っ込んで、放されて元に戻るその前にまた押されてしまうと、タイヤ表面に不自然なしわが寄った状態になります。そのしわが発生する状態をスタンディングウエーブ現象といいます。

 これが起こるとタイヤは急速に発熱し、短時間のうちに破壊してしまいます。

 めったに起こりませんが、そうなるとタイヤはこのように破裂してしまいます。

 タイヤの空気圧は毎回毎回運転前の始業点検をきっちり行う事は法律上の建前ですが、少なくとも高速道路に入る前にはタイヤの点検をしておかないと、高速走行中にタイヤが破裂したら重大事故に繋がります。

 特にこのような、冬道で使用する事を前提に設計されたスタッドレスタイヤは、氷点下でも柔軟性を保つようにソフトに作られているので、夏タイヤに比較して、高温、高負荷、高速走行には強くありません。

 しかし、乗車前にいちいち全てのタイヤに測定器具をあてて空気圧を計るというのは現実的ではありません。実際には正常な状態のタイヤの潰れ具合を観察して覚えた上で、乗車前の目視点検を習慣にするだけで、タイヤの異常に気付く確立が上がります。

 こんなものが道路の真ん中に落ちているとバイクにとっては脅威になるので路肩に除けて検証終わり。
 
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