1)美瑛宮様国際スキーマラソン_2009
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 宮様コース(38km) 
 一昨年は雪不足の為に大会を中止する事になってしまった宮様大会ですが、距離に拘らずに自由なコース取りをして、無理なく景観を楽しめる大会となって再スタートを切った感じをうけました。
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1)
 スタート地点は美瑛の中心部から美瑛岳方向に14km程美瑛川を遡ったインフォメーションセンターにあります。美瑛駅から1500m歩いて大会本部のスポーツセンターまで歩いて行くか、駐車場に車を停めてスタート地点まで専用バスで移動します。
 
 スタート準備が整ったら、走るのに不要な荷物はこのトラックに預けてゴールまで運んでもらいます。
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2)
 以前、山に向かってスタートしてダム周辺を廻ってからここに戻るようなコース取りをしていた事もありましたが、美瑛川沿いに下る形でスタートしていきました。
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3)
 比較的緩やかな下り勾配をゆったり進んでいきます。コースは広く走りく、最後尾からスタートしているのでまったく混雑する事もありません。

 よく見ると牛か一頭混じっています(笑)
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4)
 コース的にどうしても道路を横断する必要のある場所ででは、交通を止める係りが通過車両をさばいてます。
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5)
 給食は十分な種類と量が用意されています
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6)
 ブルーベリースープをもらいました。クロスカントリースキー競技の本場スウェーデンのバーサーロペット大会では温めたブルーベリースープを飲んで90kmの距離を走るものなんだと、スウェーデン大使のお供をさせてもらった時に教えてもらいました。
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7)
 曇天ですが、ちょっとだけ太陽が顔を出してくれました。
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8)
 この二人の選手の走法の違いが判るでしょうか?

 右の人がスケーティング走法、左の人がクラシカル走法です。

 スケーティング走法ではスキーを滑らせる一方(グライドオンリー)なので、スキーには滑る為のワックスのみ塗布しています。

 対するクラシカル走法では、止めて滑らせてを繰り返します。(グリップアンドグライド)スキーには滑らせるためのグライドワックスと、止める為のグリップワックスの二種類の相反する性質を持ったワックスを塗布しています。

 滑る為のワックスは一般的に理解しやすいですが、滑らないた為のワックス(止めワックスといいます)は一般的に理解しにくい代物です。

 それは雪の結晶の微細な突起を捕まえてグリップさせるワックスです。

 スケーティング走法とクラシカル走法では走る原理が根本的に異なります。
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9)
 右の板がスケーティング走法用スキー、左の板がクラシカル走法用のスキーです。左足のキックスキーを蹴り足にして右足のグライドスキーに乗り、同時にカヌーのパドルを漕ぐように一本ストックを使って推進力を得るという、ダイアゴナル走法の一種の変形一歩滑走的なフォームで走ります。

 それぞれの板の相反する特徴を生かして一長一短を上手く使う事でクラシカルより早く滑走し、スケーティングより身体の負担の少ない走行が実現します。

 初めは冗談半分で始めた事ですが、実際に研究してみると実に面白く、利に叶った道具立てという事が判り、すっかりはまってしまいました。 基本的に難しい道具の方が面白いという事と下り坂でスピードが出るのが楽しい部分です。
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10)
 気持ちの良い岡の景色の中を走るコースですが今日は雲で霞んでいます。
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11)
 冬季通行止めの道を走ります
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12)
 緩やかな下りもあれば登り坂も出てきます
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13)
 防風林に沿ってコースが続いています
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14)
 なだらかなアップダウンを繰り返しつつゴールに近づいていきます
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15)
 終わりの無い雪の世界に閉じ込められてしまったような感覚にとらわれます
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16)
 草原の動物馬に注意の道路標識
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17)
 美瑛川を渡って美瑛の町に入ります
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18)
 ゴール直後、力を使い果たした末に自分でしゃがんで金具を外す作業は手間取る事があるので、周りの人が手伝って速やかにスキーの金具を外してゴールエリアから退去させます。
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19)
 ゴール後にもありがたい給食テントがあります
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20)
 温かい甘酒をもらいました
 ゴール後に急速に天候が崩れて酷い吹雪になりました。それは帰りの車の運転に支障が出るレベルの悪天です。

 今回は奥行きのある雪原の丘の風景を楽しむ事は出来ませんでしたが、ゴールまでどうにか持ちこたえてくれた天気に感謝です。いつもは町の銭湯に直行しますが、今回は隣町の上富良野温泉白銀荘に行って温泉プールで泳いで筋肉をほぐしてから家路に付きました。
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