バイク装備のパッキング
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 パッキング(荷作り)編
 骨組みの無い構造の単なる袋状のソフトダッフルバッグは中身が入っていないとぺちゃんこです。そこに装備を詰めてバイクに積む形に荷作りしていきます。

 バイクはスピードとバランスの乗り物です。特に冬道では不意に滑ったり、咄嗟の危険回避をした時に荷物の積み方が悪いとバランスを崩してしまいます。
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17)
 これがバッグに積める装備の全てです。一部小分けの梱包を解いて見せています。
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18)
 まずは一番の強度部材のテントを心材にパッキングを開始します。テントを入れない時はエァーマットを心材にします。筒状に収納された状態でエァーを入れると心材としての強度が増します。
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19)
真ん中に位置する寝袋を積めます。
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20)
 寝袋の前にロールマットを詰め込みます。きっちり巻かれたロールマットも有効な心材です。これで前後の心材の位置が決まりバッグの形が整います。
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21)
 前後バッグの形が決まればあとは適当チョップで左右の隙間に詰めていきます。シリアルの入ったレキザンボトルを詰め込みます。これは強度が高く、丸っこい形が隙間に詰め込み易く手探りでも判りやすい
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22)
 炊事セットを詰め込みます。チタン合金製の丈夫な鍋達ですが、万一の激しい転倒に備えて進行方向の後ろ側になる位置に詰め込みます。
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23)
 ファーストエイドポーチを詰め込みます。ファーストエイドキットを赤いポーチに詰めて大き目のポリエチレンの袋で包んでザックリ防水しておきます。
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24)
 レキザン樹脂の広口角型ボトルの水筒を詰め込みます。ボトルには水は半分程度入れてチャプチャプ揺らしながら携行します。もし凍らせてしまったら魔法瓶のお湯を入れて溶かします。万一の水漏れに備えてシールパックで防水して、ネオプレーンゴム素材の袋に収納します。これは非常時の湯たんぽにも使えます。
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25)
チタン製の魔法瓶を水ボトルに付けて詰め込みます。
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26)
 軽量化の為にペットボトルに積め替えた酒をパッキング、今回は夏に指宿で買った焼酎を稚内まで連れていった。
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27)
 携帯用保存食をパッキング、これはお湯を注いで袋ごと鍋で蒸すとすぐにご飯が出来上がる優れもの。鍋も汚さず撤収も早く面倒なゴミも出ない。登山用品店に売っている。
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28)
 携帯電話と携帯型音楽プレーヤーの電池式充電器、デジタルカメラの充電器など、それぞれ小分けにシールパックに防水して、緩衝材の袋にまとまて電気系セットにしてパッキング 
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29)
 十分に空気を抜いたエァーマットを積める。これは雪の上で寝る時には必要な装備ではありませんが、硬い寝床の上でも自然な寝返りをするための快適装備
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30)
 畳んだレスキューシートを押し込む。レスキューシートは強化繊維入り素材にアルミ蒸着加工され、耐久性と保温力の優れもの。すぐ使えて最後まで使っていられる位置に仕舞う。
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31)
 最後に衣類や風呂道具の入った袋を詰め込む。これは登山用の大型リュックサックの中身の防水に使う大型の防水袋、多量の衣類を使う冬場の旅には欠かせない。
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32)
 ゆっくり空気を抜きながら押しつぶしつつ隙間に詰め込んでいく。この時バッグの中心部にゆったり詰めている寝袋が潰れて空間を開けてくれる。
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33)
 ジッパーを閉めてバッグをバンバン叩いてやると、中心部で押しつぶされている寝袋が広がって荷物を押し固める。これを強力なストレッチコードでバイクに積むと、走るほど振動によって締まりバイクと一体となる。
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 衣類袋の中には電熱服が入っています。これはバイクから電源を取って電気毛布を着ているようなもの、マイナス15度を越えても無敵の快適さ、快適を通り越してポカポカ眠くなる。おかげで防寒装備は大幅に簡略化され快適になりました。

 ところがある時深夜の峠越えを前にして、「ウエァーが壊れた?」電熱線の何処かが断線したようだ、この「何処かが」が問題だ、現場でどうこう出来るものじゃない。 いいかげんな装備で快適さを謳歌していたツケをまとまて払う事に・・・それ以来防寒装備は元に戻して電熱服はバックアップ装備になりました。
パッキングの基本は夏も冬も変わりません。

ここに紹介したパッキングの一例は単なる一例です。
参考程度に留めて各自の判断で実行してください。
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