おまけ
国道から湖への案内標識の一部を消した経緯の新聞記事、砂利道じゃないか!「オンネトー標識から消去」の写真
83)元旦宗谷岬ツーリング2010(その六)_110)_おまけ_
冬のタウシュベツ川橋梁_16)
観光客にとって「舗装道路以外はありえない〜」という事なのだろうか?
 オンネトーから螺湾に抜ける砂利道は軽自動車でも安全に通行できる一般的な林道だと思います。

かつて螺湾市街を抜けたすぐ先からオンネトーまで全て未舗装だった頃は、川沿いに点在する農家さんを繋ぐ一車線の生活道路でした。

特徴として、田畑に沿った直角カーブがあり、右岸と左岸を何度も行き来する土手越えの橋梁部分があり、特に川岸の土手は、アプローチの短い急斜面で、まるでテーブルトップジャンプのような、勢いのある砂利道でした。(オフロードバイク好きが好む道)

それが抜本的に全て作り直されて、高速道路並みの滑らかなカーブと、直線の織り成す超快走路に生まれ変わりました。

立派な看板が出来たのはその頃ではないかと記憶しています。

しかし、滑らかな舗装道路は、農家さんの居住している部分までで、生活利用者のいない部分に予算は掛けず、山側の末端は舗装されていません。

特にオンネトーに抜ける直前の区間は、通常の一般林道の砂利道です。斜度があるので、大雨が降ると轍沿いに雨が流れ、削り、道が荒れる部分があります。

それを見越してか、多めに砂利が敷設されるので、基本深砂利であり、通行車両により轍が形成され、時間の経過と共に深くなり、水たまりが多発、荒れる部分も出てきます。傾斜のカーブでは雨が流れ、削れる部分も出てきます。

こう書くととんでもない悪路に感じますが、そうではなく通常の整備された林道です。以前キャンプ道具を積載した、「ホンダのV45マグナ」というアメリカンタイプのバイクでも、普通に通行したことがあります。 
舗装が途切れる手前に注意看板が設置されている
また、傾斜の緩い直線部分で舗装が切り替わっており、手前には「この先砂利道」の注意看板が設置されています。それ以前に、砂利道のドロドロが付いたタイヤが舗装路面にその痕跡を残すので、看板が無くても路面を見ていればこの先砂利だと分かります。

かつて北海道中に存在した砂利道国道のように、手前でそれを告知して、そこで切り返して、引き返す事が容易に出来る作りになっています。

そこを引き返さず、国道に迂回せずに、自らの意思で砂利の領域に侵入してコケたなら、転んだのは看板のせいでは無いと思います。

自分も数えきれない程、砂利道で転んできました。それらは全て自分が下手だから、コケてしまったものです。

コケて車体に傷がつき、燃料タンクが凹んだりすると、その何倍も心が傷つき、気持ちも凹む事は知っています。特に新車でやってしまうと、しばらく立ち直れません。

それでも気持ちを切り替え、立ち上がり、現場検証する。どうして転んだのか?結果から原因と対策を考え、自らの糧として積み上げていく。他に失敗を生かしコケ無い走りに向かう道はありません。

バイクが走るその道は、山に向かう未舗装の一本道。走っても走っても、高度は上がれど頂上には辿り着かない。そして自分の限界の少し上を目指す走りを続ける限り、いつでもコケる危険がつきまとう。

また、他に責任転嫁する、安易な舗装路を下り続けても、コケるリスクは減りません。

そもそも二輪車は、コケるリスクからは逃れられない。
 
湯の滝
かつてオンネトー湯の滝を少し登った中ほどに、絶好調の露天風呂がありました。それは通常の川縁にあるような露天風呂とは、趣の異なる視界の開け方をしており、そこに展開される、滝から立ち上る湯煙に浮かぶ、漆黒の星空はすばらしく、ひたすらにやさしい湯加減と相まって、大地に溶け入るように包まれる湯壺でした。

サラリーマン時代、仕事明けの21時、見上げた星空が美しいと理由つけて、札幌からバイク飛ばして会いに行く。明日は休みの勢いが芯まで冷え切った頃たどり着くやさしい湯壺。・・・

・・・身体の芯まで大地のパワーが沁み込んだら、星が帰り始める前にバイクにタープを掛けて隙間に潜り込み、添い寝するように寝袋に包まります。目を閉じれば瞼まで1o、目を開くと恒星まで100光年と夢の世界へ・・・・
それは刺す虫がいなくなる秋限定の楽しみでした。
・・・いきなり鼻息に起こされる。目の前に人の顔がある!飛び起きる。「おまえか〜」思わず声が出る。蝦夷鹿だった、鹿も驚いたようで少し離れてこちらを見ています。

鹿は暗闇にぼーっと肌色のシルエットに見え、直近で見上げるとまるで人がいるように見えてしまいます。心臓のドキドキを収めるように「おまえ一人か?」と鹿に話しかけると、一瞬首を上げて口をモグモグさせながら此方を見ます。

落ち着いてきて周囲を見渡しても鹿は1頭だけです。「おまえ一人で寂しくないのか?」と話しかけて我にかえります。

蝦夷鹿も、この場所が好きで、一人で来ているのだろう。そして地面に横たわる見慣れないものを確かめてみた。どうやら危険は無いだろうということで、再び草を食べ始めた。

そんなところではないだろうか?こちらも落ち着いて寝袋に収まり直し、顔だけ出したミノムシ状態に戻ります。頭の上のほう数メートル先で「ミシミシ」と草を食む音が、地べた沿いに伝わってきます。

ここで寝ることを山の神様に認めてもらえたような気がして、勝手な安心感に包まれて眠りにつきます。

ところが「フゴフゴ」と口元に触れた鼻息の感触が残り、気になって眠れない。大きな目をした美しい雌の蝦夷鹿。寝袋越しに感じる頭の右上方で草を食んでいた蝦夷鹿は、ゆっくりと移動しながら草を食べ続け、右横の方から足元右奥の方に、そして滝の方に進み、穏やかに流れ落ちる温もりの音に吸い込まれて消えていきました。

当時滝の下には温泉水を利用して食用熱帯魚のテラピアが養殖されており、朝一番で世話をする人がやってきます。

その前に撤収し、エンジン音は青葉トンネルの中に消えていく。

(※一部作り話)
そんな訳で、オンネトーには思い入れがあり、通じる林道は機会あれば好んで走ります。

アメリカ映画の「イージーライダー」ではリジットのハーレーで、未舗装の田舎道をカッコ良く走っています。元旦の宗谷岬にも、スパイク履いたオンロードバイクがやってきたりします。

バイクは自由の翼、転んだら黙って起き上がる。・・・泣いてから起きてもいいけどね(笑)
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