38)初夏の道北ツーリング2004
「燃焼室」に戻る 表紙に戻る
北海道も良い季節になり旅人の季節がやってきました。 
最北端の町稚内納沙布岬の夕日に染まるバイクとカモメ
1)
 モデルはミスターバイク誌のエディターさんです、場所は稚内のノシャップ岬の夕日です。5日間程一緒に楽しい旅をしました。

 最近は大型スクーターで旅をするライダーが増えていますが、収納スペースの多さや低い乗車姿勢、優れたウインドシールドなど長距離を楽に移動する機能が満載されていて新しい旅の形の相棒として今後も使われていくだろうなぁと思いました。
最北端の町稚内納沙布岬の夕日に染まるバイクとカラス
2)
  旅の相棒は何故バイクなのか?乗用車では駄目なのか?・・・はい駄目です。
懐かしい佇まいの銭湯の写真
3)
 稚内にある旭湯という銭湯です。表向きただの銭湯ですが、その実はライダーハウスなのです。その昔、土砂降りの雨の日にバイクに乗った旅人が夜銭湯に逃げ込むようにやってきて、冷え切った身体を湯船に沈めて温まっていったそうです。

 そして銭湯を出る段になって、行く当てのない旅人を土砂降りの中に放り出すわけにもいかず、暖簾を下ろした後の脱衣場の畳の上で朝まで寝袋で寝かせてあげたそうです。20年前当時店主の息子も旅好きであちこち出掛けていったそうで、そんな姿が他人事に思えなかったようです。
サイドスタンドが地面にめり込まないようにパネルを敷き詰めたバイク用の駐車場の写真
4)
 看板に「ライダー旭 駐車場」とあります。ライダーハウスなる言葉が無かった時代の面影ですが、決して「乗用旭 駐車場」ではないのです。乗用車では雨宿りする必要がありません。便利を求める時代に逆行する意見でしょうが、乗用車では雨宿りする楽しみを知り得ないのです。
ほたての稚貝の味噌汁と煮豆の写真
5)
  銭湯の店主は80歳になる元気なじいさまです。そのじいさま特性のホタテの稚貝の味噌汁と煮豆です。近所のコンビニで白飯だけ買ってくれば150円位で晩飯が済むから買っといでと話す間にも2つ3つ昔話に花が咲き、ついでに説教のおまけがつくのがじい様流、

 何でも50才の時にガンで手術を受けて余命あと3年と言われて30年も生きてるのも自慢の一つ。
ライダーハウスの部屋の写真
6)
 この狭い部屋で見知らぬ旅人同士が寝食を共にする事になります。狭い部屋故、荷物の置き場や寝方等、泊まる者それぞれが譲り合い工夫しあって皆が快適に過ごせるように考えなければなりません。

 銭湯に入って飯を食って酒を飲んで語らって、急設えの二段〜三段ベットにもぐり込み、あるいは自前の寝袋に包まって一夜を明かします。この環境を見てなんだかな〜と思うのかありがたいと思うのかは人それぞれですが、運営していく側の苦労は想像に難くないです。
交通安全を呼びかけるために壁に貼られた新聞の切り抜きの写真
7)
 壁にはバイク事故の記事が張られていました。ほかにも旅人の安全を願う標語やスローガンなどが所狭しと張られています。20年もやっていれば様々な人が利用する訳で中にはとんでもない文句をたれるのもいただろうに、

 それでも続けていられるのは、戦渦も掻い潜りたくましく生きてきたじい様のやさしさの力が強いからでしょう。おん年80歳のじい様、末永く旅人のオアシスであり続けてほしいと願わずにはいられません。
オホーツク海のサロマ湖に沈む縦長の夕日の写真
8)
 サロマ湖の日の出です。こういう景色に出会うために旅を続けるのかもしれません
旧湧網線の駅で休んでいる蒸気機関車の写真
9)
 蒸気機関車が本線上で休んでいます。かつてこの地を拓いてきた気動車も役目を終えて休眠しています。化石燃料を焚いて蒸気を作り左右のシリンダーでパワーを取り出して動輪を回して進んでいきます。

 このバイクも化石燃料のガソリンを黒い燃料タンクから左右のシリンダーに送りパワーを取り出して駆動輪を回して進んでいきます。最新の高性能バイクとは比べようもありませんが頼りになります。化石燃料を使っている限り時代が変わって、いずれ消え逝く運命をたどるのでしょう、、、
日本海海岸初山別付近の夕日の写真
10)
日本海の夕日です
しじみ丼としじみ汁の写真
11)
 手塩町「あいだ食堂」のシジミ丼とシジミ汁です。シジミの季節限定です。真中のカクテルグラスの中身はシジミエキス蜂蜜レモン和えカクテルベースです。焼酎で割って飲んでみたいなあ
現在地点===「燃焼室」趣味の部屋
38)初夏の道北ツーリング2004
「燃焼室」に戻る
下の写真をクリックしても戻ります