以前に一度だけ発生を確認していたこの現象はカメラ内部に侵入した水分が原因ではないかと思っていましたが、そうではなく、単にレンズ表面が結露していると判明しました。
観察途中でレンズにカビが発生してカメラ本体ごと交換した際に確認してみた所、レンズの汚れは内部では無く表面のカビでした。
それはレンズ表面を薄く覆っていた強固なコーティングのような皮膜上に発生していたカビでした。 |
なぜそのような事が起きたのか原因を考えると、
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第一に
シジュウカラの突っつき攻撃を受けていた初期の頃に、レンズ表面にシジュウカラの唾液が付着していた。 |
第二に、
シジュウカラの突っつき攻撃はレンズだけに留まらず、レンズユニットを固定するために使用している周囲の強粘性両面テープも同時に突っついて齧り取っていた。
参考画像 2014年4月14日 営巣開始 6日目 カメラを攻撃するシジュウカラへのリンク
そのため粘着剤とシジュウカラの唾液が混ざった混合物質がレンズ表面に付着した。 |
第三に、
レンズクリーニング目的で行っていたメンテナンス作業が、結果的に粘着剤とシジュウカラの唾液の混合物をレンズ全体に薄く塗り広げる結果になっていた。
参考画像 2014年6月23日 抱卵開始 5日目 巣箱ビデオカメラレンズ清掃へのリンク |
第四に、
人為的に薄く塗り広げられた粘着性の混合物が、時間を経て乾燥し皮膜となる。 |
第五に、
シジュウカラの攻撃とメンテナンス作業が繰り返される事により、生成される皮膜も重なる事になり、より強固な皮膜へと成長していく。 |
第六に、
レンズ表面が結露する事により、皮膜に水分が供給される結果になり、カビが発生しやすい環境が出来上がる。 |
第七に、
水分を得た皮膜に含まれる、シジュウカラの唾液成分のたんぱく質等を栄養源にしてカビが発生した。 |
以上がレンズの汚れの原因と判明しました。 |