2013年4月9日 午前9時04分 入院六十五日目
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 これが高圧酸素治療器、左が旧式の鉄で出来た日本製、右が新しいポリカーボネート素材の海外製品、構造としては酸素で満たす圧力鍋のような物、

 新式は透明素材でチューブ状になっている。加圧から減圧まで自動制御、左の鍋はまさに圧力鍋そのもので全て計器を目視しての手動制御だ。

 大気圧から蓋を閉めて約15分掛けて2気圧まで上げる。そのまま高圧を1時間維持、約15分かけて大気圧まで減圧してから蓋を開ける。

 つまり1時間半は鍋から出られず煮込まれる事になる。もし高圧中に鍋が壊れると圧力により破裂して中身が飛び出す。釣られた深海魚のように中身が出る事は無いと思うが、耳の鼓膜ぐらいは破けるかもしれない。

 もし高圧中に中で火を点けたらどうなるか?ちょうどエンジンの圧縮工程のように燃焼しやすい条件が整っている、爆発的に燃焼して蓋を吹き飛ばし、人間大砲のように黒こげの砲弾を発射するだろう

 高圧酸素環境では衣服に発生する静電気が重大事故に直結する恐れがある。地味に危険が伴う治療だ。しかし事あれば相当派手な事故になる。
 
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開く 開く 開く 開く 開く 開く 開く 入院
65日目
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