10)サポート物資の補給は?
1)北海道のサポート本部からマラソン本隊へのサポート物資の補給
 スタート前に、あらかじめこの地域でこれが必要になるであろうといった事を予測して、事前に札幌のサポート本部に梱包して発送出来る状態で保管しておき、随時先の宿に向けて発送してもらうか、各地域のサポート本部に荷受してもらい、届けてもらうといった方法で受け取っていました。

 ランナーに補給する、スポーツドリンク、機能性食品、など協賛いただいた物資は、あらかじめ消費量を予測して、まとめておき、マラソングッズ(Tシャツ・キャラクターグッズ・パンフレット等)の必要物資と共に各地のサポート本部に送るなどしてサポートカーに補給していました。
 
 その送料と発送物資を計ってそれに見合わないものは現地調達していました。
一般的なスポーツ飲料や、ウーロン茶、乾物類や、梅干、チーズ、ヨーグルト、チョコレート菓子、エネルギーゼリー飲料、栄養ドリンク、バナナ、飴玉、漢方胃腸薬、氷、などです。
 4ヶ月に及ぶ長旅ですから、真夏から雪の降る冬に至るまでの基間、衣類も衣替えが必要でした。 冬の北海道再上陸に向けての伴走バイクのスパイクタイヤも東京の宿で受け取りました。 サポートカーの冬タイヤは北海道に上陸してから苫小牧で受け取って履き替えました。
2)ランナーに対する補給について、

 ランナーには希望により(1.5km)置きの給水を実施していました。炎天下での給水ですので、サポートカーのテールゲートを日よけ代わりにして、車の後ろに搭載された冷蔵庫の中から直接飲み物を取る事を基本としていました。

 都市部等、正確に1.5kmおきの給水が困難なところでは、あらかじめ無線で連絡を取り合った上で、バイクでの給水で対応する場面も多々ありました。

 車両の進行と反対側に歩道があったり、工事中のためランナーに伴走できない場面もあり、バイクで反対車線側に回り込んで給水する事もありました。また、距離に関係無く水分を欲しがったり、うがいをしたくなったりと、様々な要求が出てくるので、いつでも対応できるように準備は欠かせませんでした。
ランナーへの給水給食補給物資の内容は次の通りです。
 a)一般的スポーツドリンク・・・(スカリスエットなど)
 b)持久力補助系スポーツドリンク・・・(スズメバチの脂肪燃焼サイクル応用製品等)
 c)即効性エネルギーゼリー飲料・・・(多連結糖類デキストリン主成分のウィダー等)
 d)栄養ドリンク・・・(持久成分タウリン配合系ファイト一発ドリンク)
 e)チーズ・・・(カットチーズをラップで包んで小分けして使用)
 f)ヨーグルト・・・(指定銘柄を小分けで札幌より発送してもらい使用)
 g)乾物系・・・(するめ・昆布等、北海道産のものを使用)
 h)菓子類・・・(適当に道すがらおみやげ物屋などで調達し、使用)
 i)バナナ・・・(銘柄等指定無くも、なるべく硬く日保ちするもの)
 j)梅干・・・(粒の大きな酸味の強力なものを現地調達で使用)
 k)氷水・・・(ウオータージャグに常に氷水を確保して使用)
 l)水・・・(頭からかぶるための水、18リットルのポリタンクから簡易ポンプシャワーで使用)
ランナーへの通常装備的な補給物資はの内容は次の通りです。
 a)Tシャツ等着替え類全般・・・(Tシャツはキャラクターの入ったマラソンTシャツ)
 b)ウインドブレーカー・・・(一般的なぺらぺらのやつです)
 c)雨合羽・・・(突然の雨と夕立に備えて常に携行)
 d)ドライソックス・・・(靴が濡れても足がふやけないような防水透湿機能のある製品)
 e)ワセリン・テーピングテープ・・・(擦れ防止と、ドライソックスの固定用)
 f)ランニングシューズ・・・(メーカーさんから協賛いただいた専用のシューズを使用)
 g)帽子・サングラス・・・(ランナーの個人装備を使用)
 h)自転車用点滅尾灯・・・(トンネルや夜間走行時に使用・単四電池二本使用)
 
伴走バイクに搭載する補給物資について

 伴走バイクにはサポートカーのバックアップとしての機能を要求されていましたので、搭載してあるクーラーボックスに目一杯の補給物資を積め込んでいました。
 a)氷・・・(クーラーボックスを冷やしすためのロックアイス・1kg程度のものを使用)
 b)真水・・・(500mlペットボトルのミネラルウオーター)
 c)スポーツドリンク・・・(サポートカー搭載分を500mlペットボトルに小分けして使用)
 d)ウーロン茶・・・(一般的な500mlのペットボトルの物を使用)
 e)塩水・・・(精製塩を真水に解いて適量作り、500mlペットボトルに携行する
 f)持久力補助系スポーツドリンク・・・(スズメバチの脂肪燃焼サイクル応用の製品)
 g)即効性エネルギーゼリー飲料・・・(多連結糖類デキストリン主成分のウィダー等)
 h)栄養ドリンク・・・(持久成分タウリン配合系ファイト一発ドリンク)
 i)チーズ・梅干・ヨーグルト・菓子類・乾物類・・・(それぞれ小分けにしてタッパーに収納する)
 j)伴走ライダーが飲む水分・・・(基本的に何でも良い、余ってるペットボトルに適当に詰める)
 ランナーの装備品については、状況によりウインドブレーカー・レインウエアー等を携行します。
 
3)地元の伴走ランナーの方々の給水について
 
 各地域ごとの伴走ランナーの方々には、あらかじめ各自給水の準備をしてもらうという事で連絡していましたが、伴走人数が少ない時などは、サポートカーで一緒に給水していましたが、

 人数が多くなるととても対応し切れませんので、各地域の実行委員会の方々の御力を持って給水していました。また、一般的に、長距離を走るランナーの方々は、5kmから10km程度の給水サイクルで走る事が多いので、1.5kmごとの給水休憩にペースが乱れていたようです。
 
 伴走ランナーの大量参加が決まっていた場所では、各地域のボランティア組織に動員願って給水していたところがあり、さながら大掛かりなイベントのような様相を呈して、周りからの注目度は高いものがありました。

 伴走ランナーが入れ替わりで大量動員される場合で、給水部隊もマラソン本隊サポートカーと一緒に先回りして給水していく方法をとる時には、あらかじめ下見をして給水場所を確認しておくなどしておかないと、何台もの車両が一斉に一部分に駐停車してしまうと、交通の妨げになるだけではなく、事故を誘発する可能性の高い危険な状態もありました。
 
 コンビニエンスストア等が、ちょうどいい間隔であったりするので、よく給水に使わせてもらっていました。ついでに補給物資を調達して、トイレも借用していました。コンビにを利用する一般客からの苦情が出る前に撤収して次の給水ポイントに向かうタイミングが重要でした。何にかにか小出しに買うようにしていたので、一応利用客というスタンスでの使用でしたので、幸い店側から苦情が出る事はありませんでした。
 
 一般道路をコースにして走っているので、本来は道路使用許可というものを申請してから行なうのが正当方なのですが、そのような手続き無しにある種ゲリラ的に敢行してしまっているがゆえに、多少の混乱は良しとして進んでいくしかありませんでしたが、
 
 乗用車で路肩を伴走するといった、もろに渋滞を生み出す最悪の顰蹙行為(ひんしゅくこうい)は、日本一周を通してありませんでした。社会にアピールする事と、渋滞を巻き起こす事はイコールではありません。
 
 交通信号も徹底して遵守していましたし、通行区分も可能な限り遵守していました。しかしながらいつの間にか歩行者通行禁止になっているバイパスを通っていた事は多々ありました。車両を路肩に止めて、必要の無い渋滞を作り出すといった顰蹙行為は出来ませんから、そのような状況下での給水はバイクのクーラーボックスの中身に頼るしかありませんでした。
 
=== 10)サポート物資の補給は? ===
11)サポート隊装備について
9)連絡手段と通信手段
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