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2-8)蝦夷鹿の話(その二)
 三組の親子鹿が六頭で陣地を組む時には子供達はそれぞれの、母鹿の真似をする事で、正しい陣地の組み方、見張りの仕方を目で見て学びます。しかし、一組の親子鹿二頭で休む時は、「母の真似をしなさい」との指示は出しません。「母の見えない方向を見張りなさい」と指示を出すのです。

 この子は既に言い付けを守って実行しています。
 
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