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15-1)
 朝から快晴のデッキで一日海を見て過ごす。午前10時15分頃日本海上で上りと下りのフェリーが交錯する。二隻の船は最新鋭の推進装置を備えた世界最大級最速のフェリーだ、 相対速度は時速100kmを越えるのであっという間に小さくなって見えなくなる。

 その推進力はディーゼルエンジンの軸出力で直接プロペラを回す動力と、後方同軸に配置されたプロペラを電動モーターで回す動力を複合させて進むハイブリッド推進装置を持っている。前後の同軸プロペラは逆転する二重反転プロペラを構成していて効率が高く、船底の形も抵抗の少ない形状をしている。すべては高速運行するために考えられた最新のシステムだ、

 後方の海面を観察すると以前の舟で見られた大きくV時型に発生していた波が立たなくなっていることがわかる。
 しかし、水面下のプロペラやポッド式推進装置は人目に触れる事は無い。

 擦れ違うフェリーを見ていて、その異常な速度が気になって調べた結果わかった事、

 今フェリーは時速54.7km毎時で進んでいます。

 
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