おまけの東北ツーリング(その三) 
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遅い夜明けが湖面から雨を連れてきました。
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1)
 テントの中で雨具を装備して行動開始です。バイクのブーツは一度濡らすと、なかなか乾かないので漬物袋とブーツカバーで完全防備にします。
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2)
雨の朝はテントの中でを全て撤収パッキングしてしまいます。
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3)
最後にテントを撤収してバイクに積んで準備完了です。
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4)
 日本で一番深い湖、田沢湖はどうやって出来たのか不明だという、第二位の北海道の支笏湖は純然たるカルデラ湖、火山がぶっ飛ばした大穴に水が溜まったものだ。支笏湖に行く度に、日本第二位の深さ、第二位という事がひっかかっていた。第一位は何処だ?どんな湖だ?
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5)
田沢湖は見た目は美しいが、心は泣いていた。
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6)
昔の道路を見下ろして国道は高度を上げていく
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7)
10年前にも通った長いトンネルで県境を越える。
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8)
雨は小降りに空は青くなった
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9)
盛岡市内は晴れの領域になりつつあります。
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10)
 裏道、裏道と進んでいくうち盛岡駅の構内の外れに出る。見慣れない車両「救援車代用」を見つける。救援車って何だ?しかも代用って?
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11)
 国道でボンネットトラックを追い越した、古いトラックだけどまだまだ現役だ、山のトラックは無骨でかっこいい
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12)
 晴れ間を求めて三陸海岸まで出る。太平洋岸はすっかり晴れの領域。道の駅で昼飯を食べる間、濡れたものを乾かします。
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13)
 三陸海岸宮古産旬の秋刀魚ずくし定食・・・刺身は旨みも厚し、陶板焼きはホクホク、すり身の汁は良いダシたっぷり、甘露煮はご飯が黙っていない。それぞれに激しく旨い、しかも安い。
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14)
 広げた荷物を撤収して出発準備をしていると、絶滅危惧種の古式暴走族車両が控えめに通っていった。
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15)
温泉に浸かって温まる。地味に源泉掛け流しだ。
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16)
 温泉で温めた身体がすっかり冷え切った頃、小さな漁村に着いた。

 焼き魚でご飯でもと思って赤提灯に吸い寄せられる。暖簾をくぐると店の雰囲気に似つかわしくない若い女性が、暇そうにカウンターで携帯電話をいじっていた。聞くと店主の代わりに店番をしてるようだ。

 ここはおでん屋さんだった。魚は無い。バイク旅の者で酒は飲めないけどお腹空いてるから何か適当にみつくろって、と発注するもアドリブが利かない(笑)、裏で何処かへ電話を掛けている。

 店主のおばちゃんの息子の所に嫁いできた嫁さんが、今日は暇だろうからと店番をさせられていていたものだった。 おでんを突つきながらカウンター越しに少し話をした。

 若いはずだ、先月隣町から嫁いできたばかりの新妻だった。ずっとその町で生まれ育って始めて町の外で暮らし始めたという、

 地図では僅かしか離れていないように思える二つの町も、住むとなると全然違うと言う。友達も全部むこうだし、町の規模もかなり違う、遊び盛りの若さには辛いものがあるようだ。

 旅の話や食べ物の話や方言の話で一盛り上がりして店を出た。気さくで柔らかそうなお嫁さんは、きっとすぐに新しい環境に馴染むだろうと思った。
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17)
 町を探索するとまだ開いているスーパーが一軒、さすが三陸海岸、新鮮魚介てんこもりの店です。旨そうな旬の秋刀魚やイカにタコにカニにホタテに蛎やらいっぱい並んでいました。

 ああ〜秋刀魚を焼いてイカ刺しで一杯やりたいぞ〜 ・・・でも変な所で火を使う訳にはいかないし、ゴミの処理も出来ないから我慢我慢。店のおばちゃんはゴミは朝うちの前に捨てていけばいいと言ってくれました。ありがとうおばちゃん。
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18)
酒の肴に竹輪を、朝飯にきび餅を買いました。
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19)
 何でもありの地元老舗スーパー、あらかじめキャンプ場を確保して、こんな店で買出しして盛大な焼き物キャンプをしたら楽しいだろうね、
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20)
しみじみとちくわを噛み締めて飲む冷酒もまた旨い
 自然が何万年の歳月を掛けて作り出した美しい湖も、人の手に掛かれば一瞬にして死の湖にされてしまう。湖畔に佇む金色の像は涙を流していた。支笏湖は支笏湖で良かった。
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