西海岸8時間コース(西上泊〜アナマ) |
花の浮島礼文島には散策路やトレッキングコースがたくさんあります。そのなかに通称8時間コースと呼ばれる長距離コースがあります。しかし実際には走破に10時間以上かかる事が多い体力的にきついコースです。
コースの出発点は北端のスコトン岬より歩き始め鮑古丹の集落、鉄府(てっぷ)の集落を経て、西上泊(にしうえとまり)の集落でトイレや補給を済ませてから、ウエンナイまで約10kmの無補給区間を歩きます。その後海岸を離れ礼文林道を歩いて元地(もとち)や香深(かふか)、あるいはそれぞれの宿泊施設まで歩き通すようです。
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本来の愛とロマンの8時間コースはウエンナイから先も海岸を歩き、礼文滝を経由して元地の地蔵岩がゴールになっていました。しかし過去に観光客が事故を起して騒いだ結果、海岸を迂回する林道歩きになってしまいました。
今回は通称西海岸8時間コースのうちの一部、西上泊漁港からアナマ海岸までの約8.5kmを歩きます。海抜0mから始まり標高290mまで登り再び海抜0mまで下ります。途中に合計約120m程の登り返しがあるので、登行高度差は410mになります。 |
平坦な笹原歩きからガレ場の急斜面まで様々な路面が現れます。特にアナマ海岸へ降りる崖降りは斜度が厳しく相応の危険が伴います。また、その先の海岸線の岩場歩きは、晴天でも波風が強い場合は通行が危険な時もあります。その場合はエスケープルートが無いので、来た道を引き返すしかありません。
実は取材した2010年6月8日には、数日前よりトレッキングに出掛けたまま行方不明になっていた旅行者が、捜索中のヘリコプターにアナマ付近の沢の中に転落している状態で発見されて、船泊診療所に運ばれましたが死亡が確認されるといった事故が発生していました。転落していた現場は陸上の捜索では発見出来ない場所だったそうです。
この区間は軽登山の装備と体力が必要です。何も無ければ何もありませんが、事が起こると深刻な事態になりやすい。避難出来る場所は無く、携帯電話は圏外です。 そういった事もあり、危険箇所の写真を多めに選んであります。
120歩で行くデジタル探勝を楽しみたい方はスタートから入ると一歩一歩進む原風景を擬似体験できます。実際に行くための参考にされる方は、目次から後半部分を開くと簡単な遊歩道歩きではない部分を認識出来ると思います。
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写真は西上泊からアナマ海岸までの実際のGPS軌跡ルートと、それを元にした距離と高低差のコースプロファイル表です。 距離8.5km 最高到達点290m 合計高低差410m 特に最後は100mの崖を一気に下ります。 |
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