| 1) |
良く冷えて硬く締まった圧雪アイスバーンは意外に滑りにくい。 |
| 2) |
晴れた夜間に良く冷えて硬く締まった圧雪アイスバーンに、朝日が当たると表面が溶けて、とんでもなく滑る罠になる |
| 3) |
微妙なプラス気温で、よく締まった圧雪路の表面だけ緩むと、とても滑りやすい。 |
| 4) |
冷え固まった圧雪アイスバーンの上に、微妙なプラス気温で多降雪があると、雪が潤滑剤の役目をはたしてとても滑りやすい。 |
| 5) |
プラス気温で完全に雪が融けてシャーベット状の雪が厚く路面を覆っている部分は、走行速度によってはハイドロプレーニング現象的になり、とても滑りやすい。 |
| 6) |
積雪部が少なくプラス気温で完全に融けて濡れているだけの路面が、気温の低下で凍り始めるとその判別がつきにくい。また日光で暖められていた部分と日陰の部分では凍り始める時間にずれがあり、その日没後の判別はつきにくく、危険なブラックアイスバーンの罠になる。 |
| 7) |
強いマイナス気温に下がっても、凍結せず濡れているだけの路面には融雪剤が使用されている可能性が高い。しかしその使用量や散布範囲などは判らないので、突然凍結路面に遭遇する可能性もある。 |
| 8) |
強いマイナス気温でよく締まった圧雪アイスバーンに多降雪があった場合、もし除雪をせずに融雪剤の散布だけがあると、人為的に4)の状態を作り出す事になり、圧雪アイスバーンを融雪剤交じりの雪で覆う状態はとても滑りやすい。 |
| 9) |
融雪剤の多量散布により低温下でも凍らず常時湿潤路面を保っている道路では滑らず車の流れも早いが、春の雪解け時期等に、融雪による流水で一部融雪剤が流されている可能性を忘れてはならず、車間距離を詰めてはならない。 |
| 10) |
気象条件によっては、アイスバーンの上に積もった雪が二重に圧雪アイスバーンを形成する場合がある。その積層路面の表層剥離が起きると危険な罠になる。 |
| *これは 3)の罠にやられた状況 |
| 温度による雪と氷の物理的性質の変化が路面状況の変化を作り出す。それは自然現象として幾つもの要因が絡み合い、時に回避不能な罠のような現象になって事故を誘発する。 |