元旦宗谷岬ツーリング2014_路外逸脱しスタックした車にロープを繋いでいる写真
103)元旦宗谷岬ツーリング2014_1)↑ _2)→
大晦日前日、札幌郊外で路肩に落ちて立ち往生している車を見つける。話を聞くとカーブでスリップして、180度スピンして対向車側の路肩に後ろから突っ込んだものらしい。状況的に遅い速度で浅く突っ込んでいるようだ。

確認すると車体へのダメージも無く、後部牽引フックが良い位置に着いていた。「これは出せるわ」と手早く段取りして引いてみる。

センターデフロックのエクストラローモードでブレーキ引きずりながらパワーを掛けるも四輪同時空転してカント方向にカニ歩き状態に・・・。暖気で表面が緩んだ圧雪アイスバーンは救い様の無い程良く滑る。遅い速度でも車がスピンしてしまうのはそれなりの原因がある。

作戦変更してロープをたるませて車の慣性を使って引く方法を試すと車が動いた。しかし牽引ロープが樹脂バンパーに干渉しそうで強く引けない。(無理やりすると壊す可能性有)

大事をとって作戦変更、前面牽引フックの取り付け部品を探してもらう。なんと以前使って何処にしまったか定かでは無いという(笑)とりあえずスコップで雪を削り脱出工作をしつつ部品の発見を待つ。

トランクスペースをゴソゴソするうち部品が出てきた。程なく脱出成功!対価を払おうとするご主人にそれは受け取れませんと、足早に立ち去る自己満足の美学(笑)

年末最後に気持ちよく格好つけられて嬉しい。気を良くして明日の準備を急ぐ。しかし今夜も冷え込みは期待できそうにない。明朝の路面は中途半端に緩んだツルツル悪路になりそうだ。装備のさらなる軽量化をしなければ!
雪道メモ
自分がボケた時の為に雪道の常識的な事象を思いつきで10例書き出してみた。これが判らなくなった時が免許を返す時だ。高速道路を逆走する人がいる現実を考えるとあながち笑っていられない。
1) 良く冷えて硬く締まった圧雪アイスバーンは滑りにくい。
2) 微妙なプラス気温で緩んだ融けかけの圧雪アイスバーンはとても滑りやすい。
3) 弱いプラス気温で緩んで融けたシャーベット状態の路面も滑りやすい。
4) 強いプラス気温で完全に雪が融けて濡れているだけの舗装路面は全く滑らない。
5) 強いプラス気温で完全に雪が融けて水っぽいシャーベット雪が厚く路面を覆っている部分は通過速度によってはハイドロプレーニング現象によりとても滑りやすい。
6) プラス気温で緩んだ路面が気温の低下で再び凍り始めるととても滑りやすい。
7) 強いプラス気温で完全に融けて濡れているだけの路面が気温の低下で凍り始めるとその判別がつきにくい。また日光で暖められた部分と日陰の部分では凍り始める時間にずれがあり、その日没後の判別はつきにくい。いわいるブラックアイスバーンの罠
8) 強いマイナス気温に下がっても凍結せず濡れているだけの路面には融雪剤が使用されている可能性が高い。しかしその使用量や散布範囲などは判らないので、早い走行速度のまま凍結路面に遭遇する危険がある。
9) 強いマイナス気温でよく締まった圧雪アイスバーン路面に、除雪をせずに融雪剤を散布された場合等は、人為的に2)の状態を作り出す事になり、想定外の危険な罠となる。
10) 融雪剤の散布は行政区分等により区割りされており、それぞれ指示を受け事務的に散布されており、同じ幹線道路であっても散布実施と不実施の境界が突然現れ、路面状況が激変する危険な罠になる。
*これは 2)の罠にやられた状況
温度による雪と氷の物理的性質の変化が路面状況の変化を作り出す。それは自然現象として幾つもの要因が絡み合い、時に回避不能な罠のような現象になって事故を誘発する。
元旦宗谷岬ツーリング2014_スリップした車を前から牽引している写真 元旦宗谷岬ツーリング2014_脱出成功してロープを外している写真
作戦変更前方から牽引する 脱出成功!
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