「光」シリーズ
4)島根・広島・山口・福岡・佐賀・長崎・熊本・鹿児島・沖縄
二度と見てはならない光もあります。
黄昏色に染まった宍道湖に浮かぶ小島の上に夕日が落ちる瞬間の写真
4-1)宍道湖

 堤防の上から光の変化を見つめていた。ふと気づくと、この周りには、さまざまな人々が、集まってきていた。写真を撮る人、絵を画く人、酒を飲る人、煙草を飲む人、犬を連れている人、ただ、たたずむ人、一人でいる人、 二人でいる人、それぞれみんな、静かに一点を見つめていた

朝焼けに浮かび上がる広島の平和のシンボルとなった原爆ドームの写真
4-2)広島
 かつてこの建物の上で恐るべき閃光が光った。

 それは人が人に対して行った悪魔の所業、

 二度と繰り返してはならない人類の過ち。
街路樹並木に沈む道端の夕日
4-3)新南陽
 灼熱の太陽が焼け落ちる瞬間

 日中のりべーが「そんなのしんなんよう〜」などと、冷たいギャグを飛ばして皆を冷却してくれた。
町の小山が池の水面に美しい影絵となって写り込んでいる写真
4-4)山口
 夕暮れ時、町はずれの池に蒼鷺がシルエット化してたたずんでいた。
 傍らにバイクを停めて駄菓子屋で買ったキャラメルを一粒噛んだ。甘い思い出の残る山口の休養日
原爆でへし折られた教会の柱の根元にたくさんの折鶴が集まっている写真
4-5)長崎
 かつてこの場所に建っていた教会は地獄の閃光によって薙ぎ倒された。
 時を経て生き残った柱は平和を願う希望の光になった。
大小数え切れない程の光が集まった長崎の夜景の写真
4-6)長崎
 坂の町、港町の夜景は美しい。
フェリーが出航して間もなく大きく向きを変えたフェリーの窓から勢いよく夕日が差し込んでマラソン号と伴走バイクを照らしている写真
4-7)島原
 島原からフェリーに乗って熊本に渡る。車両甲板に並ぶ車に船倉の窓から日が差し込む 救急当番病院の夜間救急入り口に取り付けられた赤い発行看板の写真
4-8)熊本
 怪我人や急病人にとっては希望の光
 それを叶えてくれる人々の努力そのものが希望の光
飛行機の窓から見る上下二層に分かれた雲間を飛び交う眩しい光の写真
4-9)太平洋上
 鹿児島を飛び立って沖縄を目指す空路上
 かつて同じ空路を片道分の燃料で帰らぬ任務に飛び立った若者達にはこの光は何に見えていたのだろう
これから待ち受ける過酷な運命を知る由も無く校庭に整列させられた女子生徒の写真
4-10)沖縄
 沖縄には狂った時代の光に操られた記憶が、歴然と刻み込まれている。
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