「光」シリーズ
5)宮崎・大分・愛媛・高知・徳島・香川
 愛媛で差し入れていただいた多量のみかんジュースを日々いただいているうちに、夕日がみかんに見えてくる症候群を発症してしまいました。(笑)
澄んだ青空の高い場所に魚の開きのように浮かぶ薄い鱗雲が太陽に輝いている写真
5-1)都城
 早朝宿を出発する時、見上げると鱗雲がステンドグラスになっていた。 雲ひとつ無い夜の真中に浮かぶ明るいまんまるお月様の写真
5-2)臼杵
 いつも通り遅く到着する宿に晩飯は無い、少し歩いて小さな飯屋まで向かう。一心地つけて外に出ると、秋の虫達の奏でる涼しげな音色に包まれて、満月が浮かんでいた。
暗闇に向かってヘッドライトで照らしフェリーと港を繋ぐ鉄の踏み板を一斉に駆け下りるバイクの写真
5-3)松山港
 夜の船は情緒がある。フェリーではいつもバイクが先頭だ、港に接岸し鉄のゲートが開いたら明るい船倉から真っ暗な港に向けて一斉に走り出す。それぞれが自分のライトで前を照らして走り出す。 みかん色の朝焼けが、小さな内湾の波打つ水面に揺れている写真
5-4)梅津寺
 愛媛に上陸した朝、宿の窓を開けるとみかん色の朝焼けが出迎えてくれた。早速差し入れのみかんジュースで朝焼けを味わった。
河川敷の道路に停めたバイクに夕日が触ろうとしている写真
5-5)日高村
 宿に向かう河川敷の小道、今日は日没と同時に宿に到着した。 二本の大木に挟まれて沈められてしまった夕日の写真
5-6)四郎ヶ野峠
 今日は峠越えの73km、まだ先は長いというのに険しい峠は容赦なく太陽を隠してしまった。
小山の稜線と雲の稜線の重なった場所から朝日が空に溶けて行く写真
5-7)東洋町
 鯨をモチーフにした美しいホテルの窓から見る太平洋の朝日。せっかくの美しい宿もあわただしく夜着いて、せわしなく早朝出発してしまってはとてももったいない。 不機嫌そうな分厚い雲の下でやる気のある表情で前を見つめるバイクの写真
5-8)北灘町
 不安定な天気の中、どうにか持ちこたえてくれたように見えた矢先、ちから一杯雨の洗礼を受ける。 人は辛いがバイクは涼しげな表情で前を見つめていた。
高層ビルに四面切り取られた青空の写真
5-9)香川県庁
 空を広いと感じるか狭いと感じるか、明るいと感じるか暗いと感じるか、嬉しいと感じるか悲しいと感じるか、面白いと感じるか面白く無いと感じるか、笑って過ごすか泣いて過ごすか、それらは少しずつ連動している気がする。 枕もとのベッドライトに照らされた病院のベッドの写真
5-10)高松市
 今日の宿は医療施設、ここにくる数時間前、ALS(筋萎縮性側策硬化症)患者さんの自宅を見舞った。

 作業を終え部屋の明かりを消し、ベッドライトを消そうとしたとき、光が眩しくて滲んで見えた。
現在地点は===「光」シリーズ5)宮崎・大分・愛媛・高知・徳島・香川
***このページの最初の写真を開く*** 
6)岡山・兵庫・大阪・奈良・和歌山・三重・岐阜・愛知・静岡・神奈川・東京・北海道へ進む
4)島根・広島・山口・福岡・佐賀・長崎・熊本・鹿児島・沖縄に戻る
「光」の目次に戻る
下の写真をクリックしても戻ります