1)
高知の夜は屋台に引かれてやってくる。 ぱりっと香ばしい餃子に氷水で冷やしたビールが絶妙になじむよさこいの夜 ・・・冷静に考えて冷凍食品の餃子にぬるいビールをもって何故美味いとするのか?それはこの空間が不確実な開放空間であるというフレーバーが効いているからにほかならない、
数時間後夜明けと共に魔法が解けて何処にでも有るただの路上になってしまうはかなさ、開いてくれる人がいて初めて成り立つ憩いの空間は道行く人々を惹きつける。 ・・・などと屁理屈捏ねてみても説明しきれるものではなかったりする 冷凍餃子が美味いのは単に自分の味覚に合っているという話に落ち着くのか、、、(笑) |
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2)
この近くの居酒屋のおやじさんの話、・・・今年はついに店を休んでしまったと、、、それは母校の甲子園出場応援の為という事だが、そう決断するには強い葛藤があったという、店を張るという事は容易ならぬ事と、、、そんなディープな話をしてもらえるのもドライな旅人ならでわの特技かもしれない。
いつのも屋台がそこに無かった時があった、翌日おばちゃんに聞いてみると、昨晩は別の場所で店開きしていたという。客の流れを見て開く場所を変えるという、 森の樹になるか、森の動物になるか、そんなイメージが漠然と頭をよぎる。 夜明とともに屋台街は跡形も無くなり目覚めた渡りカラスは走り出す。 |
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3)
向かった先は金曜市、この町では曜日によって市が立つ場所が変わり、それぞれ規模も内容も違っているそれぞれの朝市を覗いていると同じ出店を見つける事もあり、個性的な店に出会う事もあり、飽きる事が無い、 しっかりした食べ物を売っている店は各朝市を廻っているように見受けられる。
見ている分には目に楽しくお腹に美味しいのですが、店主もお客もベテランが多く、土佐城築城の時代から400年以上続いてる朝市の行く末が気になります。 |
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4)
みずみずしい真っ赤なトマトに目が止まりました。「今この場で食べたいから、この美味そうなの一つちょうだいな」一つ貰って流水で冷やしつつ洗って齧り付きます。爽やかな甘味と酸味が広がる草原のフレーバーが吹き抜けます。 路地物は美味いな〜と思いつつ産地を見ると、
・・・ん?北海道の南幌産!・・・という事は同じ小樽発のフェリーに乗っていたのかも?子供の頃庭に実ったトマトを投げ合って遊んだ目で見るとこのトマトは表面が均一に固く中が超ジューシーという理想的なトマト爆弾ですね、 |
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5)
うろうろしていると、おっと、「チリチリわんこ」と目が合いました。・・・ちゃんと前が見えてるのかな?たぶん「プードル」くんだと思います。最近人気のわんこです。冬は暖かそうだけど、南国の真夏の日差しは厳しそうだね〜 |
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6)
農家のおやじさんが自前の作物で作った品物が並んでいます。どれも美味そうで目が泳ぎます。こだわりをもって農業に取り組んでいるおやじさんの自信作という酒粕まんじゅうをいただきます。
基本的に露店で売っている食べ物は常温で保存の効くものを売っているのですが、バイクで連れてあるくのは厳しすぎるので、その場で食べられるものしか買えないのが残念です。 山奥を旅する時に玄米餅を行動食にしてみたかったなぁ |
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7)
日差しを避けて気持ちよさそうな場所を見つけて転寝するにゃんこ徳島市内眉山(びざん)展望台の東屋、旅を続けるうち、気持ちの良さそうな場所見つけるとこのような「にゃんこ」の気持ちになって転寝します。 ベンチの下に潜り込んで寝てるって意味じゃありませんよ、
安全な場所でバイクを自立させ、その上で転寝する術を身につけると、それは渡り鳥のような吹き抜ける風のような無の旅人に一歩近付く事、治安が良く夜露も降りない所限定の自由 |
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8)
徳島市街を一望する海抜290mの眉山(びざん)山頂のやきもち屋さん、元気が出る素朴なおやつです。 地元の方が散歩がてら山に登ってきて山頂で「やきもち」でお茶飲んで一服するという風習があるようです。しばらく観察していると、さまざまな人がここを訪れ、やきもちを求めて、それぞれに気に入った場所に腰を下ろして一休みしていきます。
この場所こには都会にはない時間が流れていようだなと思ったら、眉山は万葉集にも読まれる歴史を持っているという事です。
一個おまけしてくれました。 |
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9)
徳島県の日和佐町にある家庭料理バイキングの店のメニューおさしみ定食です。ご飯は麦飯が御櫃に一つ付き、バイキングの取皿が二枚付いていて食べ放題です。冷麦の吸い物にはクラッシュアイスが浮いていて、ゆずを絞っていただきます。爽やかさ最強です。
4年前からこの飯屋の虜になってます。 |
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10)
様々な料理が所狭しと並びます。一品一品がとても美味く、つい食べ過ぎてしまうので計画的に食べていかないと全制覇出来ません、もし世の中に飯屋が一軒しか存在出来ないとしたら、この飯屋の存続に一票! |
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11)
店で働く人も店が一段落した段階でまかないとして隅のテーブルでお客と同じく食べているのでそれぞれの料理が日々新化して美味くなっているようです。 |
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12)
デザートも劇美味で、特に寒天がすばらしいのです。以前は寒天のみでカット状態で供されていたのですが、今回はありません。聞いてみるとテレビで寒天が身体に良いとやったとかで、おかげで材料が手に入りにくくなってしまったとの事でした、 |
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13)
美味いカツオのたたきが食べたくて四万十川の辺の町に寄ってみたら、店主に川辺で長期熟成栗焼酎を味わう会が催されるから寄っていきなさいとの誘いを受けました。
それはそれはと参加させてもらいました。四万十の川原で鮎の炭火焼きをあてに熟成栗焼酎を楽しむ夕べ、会場には四万十太鼓が響きます。 夜が更けるまで清流のせせらぎを聞きながら星空で割って飲る栗焼酎のほのかな甘味の染みること染みる事、、、 |
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14)
ここは日和佐町を流れる清流の入り口です。 本来地元民の憩いの場所だった所を、無責任に全国誌で広めた著名人がいるそうな、、、お陰で都会から人が押し寄せ周囲はゴミだらけになってしまいました。
地元の方が見かねて片付けていたそうですが、そんなことお構いなしに周囲一帯にありえない勢いでゴミが捨てられています。 都会から自然の美しい場所にやってきてゴミを投げ捨てて帰っていくという実態を目の当たりにすると絶望的な気分になります。 |
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日和佐町に5年前に出来たコンビニエンスストア、・・・町からゴミ箱が無くなってしまった現在となってはコンビニのごみ箱が最後の砦です。
その砦を守るのはそこで働く従業員の方々、適当に捨てられたゴミの分別の苦労は想像に難くないです。 コスト等の事情により最後の砦が落ちた時、ゴミの散乱が一気に広がるのではないかと心配になってしまいます。 |
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16)
浦島太郎の挿絵のように美しい砂浜。 ここは日本でも数少ない海亀の産卵が行われる砂浜で、町を上げて保護されています。夜は海亀の上陸を妨げないように明かりを消し人も近付かないように監視員を常駐させ、現実的な保護活動をしています。
残念な事に夜な夜な無責任な観光客がやってきては勝手な理屈を捏ねて監視員を困らせていきます。それでも地道に保護活動を続ける現場の監視員の方によって守られています。 いつまでも海亀の故郷であり続けてほしいと願うばかりです。 |
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