71)旭川バーサーロペットジャパン2008 | |
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初代スエーデン国王、グスタフバーサー王の気持ちになったつもりの一本杖スキーですが、前大会から、クロスカントリースキー競技部門は土曜日に開催、歩くスキー部門は翌日の日曜日に開催と、日にちをずらして開催されるようになっています。そのため仮装して出場する人は日曜のみという事になり、土曜日はまじめにクロスカントリー競技に取り組む人だけになってしまいました。昨年の大会は久々の身体の故障のため参加できませんでしたので一年振りの参加になりました。そして弱気にも仮装無しで普通の格好での参加になりました。 |
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バーサーロペットジャパンは数ある市民クロスカントリースキー大会の中でも指折りのキツイコースで有名なのですが、厳しい故にチャレンジする人が多かったはずですが、近年参加者が減ってきています。とりわけ完走ギリギリのチャレンジャーが減っています。まだゴール閉鎖時間まで1時間近くの残して既にランナーが一人も居ません。せっかく準備されたコースに万全のサポート体制が1時間分も無駄になってしまっています。しかもいろんなドラマが起こる一番脂っこい時間帯が使われずにいるのは実にもったいない事です。 今回のスタートの時も、スタート間際になって明らかに初心者の学生のグループが引率らしき先生に連れられてあわただしくスタート地点に並んでいたのを見ていましたが、そのようなチャレンジャーが減っています。 変な理屈ですが、挫折する悔しさと成功する喜びはセットになっていて、少なくとも若いうちは金を払ってでも挫折の悔しさを買っておいたほうがいいと思います。実生活においての挫折となると簡単には思いつきませんが、市民スキーマラソンは挫折と成功がとてもはっきりとした解り易い教材です。たかだか3000円で買える挫折としては栄養も豊富で、全身力尽きての挫折はボリューム満点です。 しかも、体力があれば完走出来るという単純なものでも無い所がスキーマラソンの肝の部分です。まずは道具を使いこなせないと完走できません。スキーをコントロールする技術が無いと下り坂で転んでしまいます。ひどく転んで道具を壊すと完走できません。技術を身に付けるためには習うか独学で練習するか、いずれにせよ本人の具体的な努力が無いと克服できないのが面白い部分です。 学生に限らず、たまには自分自身に未経験の試練を与えて見るのも面白いものです。そんなささやかなチャレンジをしてみて、もし一回目で成功したらそれは大万歳!でも失敗しても実害はありません 結果がどっちにしても風呂上りのビールが格別に旨くなるだけです。 ただ、後者は旨いビールの後味がちょっぴり苦いだけです。 まちがってこの文章を見てしまった人は考えてみて下さい。たまには旨いビールを飲みましょう! |
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スキーマラソン20年目の勝手な希望 | |
バーサーロペットジャパンに思う事・・・ 昨シーズンよりバーサーロペットジャパンはクロスカントリー競技スキーと歩くスキーを分離して二日間にわたって開催されるようになりました。そのためコースの混雑が緩和されて初心者の参加を促しやすくなりました。 また、いままで歩くスキー参加者に貸し出されていた貸しスキーが、開催日程がずれる事で、競技初心者や初参加者に貸し出すような使い方が可能になりました。それは高校や大学の運動部のグループ等の体力はあるが道具を揃える予算が無いといった全く新たな参加者を募る可能性が出てきました。 15Kmの周回コースを採用した事も好材料です。以前より周回コースを使うことはあったもののコース途中に設けられた周回コースを5周回もまわる事もあった過去を考えると、15Kmという区切りにして周回数で距離分けをする設定はとても合理的です。また、コース的にも以前のような極端に危険な場所は無く、景観も楽しめる良いコースに落ち着いています。 コースの周回数管理も以前のような100人表といった手書きのメモによるチェックから、トルソータグという発信装置を使ったコンピューター管理になっています。 競技日程を春分の日から約二週間繰り上げた事で今後予測される温暖化による雪不足に備えて必要な変更が行われています。 他の大会のような河川への転落の危険や吹きさらしの橋梁の通過などのコース上の危険箇所が少なく、競馬場という一度に多数の人々が集うのに適した場所を中心に競技を開催しており、急な天候の悪化などの事態にも対応しやすい環境が整っています。 以上の事項を元に勝手な希望を展開すると・・・ 従来の現競技種目の15Kmコース一周15Km、2週回30Km、3周回で45Kmという三つの種目を、発展させて、4周回60Km、5周回75Km、6周回90Kmを加えて、全6種目とし、バーサーロペットジャパンを、本国スェーデンのバーサーロペット90Kmに順ずる大会にする。そうして日本最長のクロスカントリースキー競技にして本国バーサーロペットを超えるハードなクロスカントリー大会に成長させる。 根本的な部分としてバーサーロペットは、スェーデン建国の礎となったバーサー王の困難に立ち向かう不屈の闘志を現代に伝える為に、昔ながらのクラシカルテクニックのスキーで90Km走破に挑む国を挙げてのお祭りである事を考えると、バーサーロペットジャパンも困難に挑戦するお祭りとしてのさらなる進化を期待します。 湧別100Kmスキーマラソンが50Kmに短縮されてしまった今となっては、最長の困難にチャレンジする機会が失われてしまった感があります。夏に道路を走る普通のマラソンの世界では「サロマ湖100kmウルトラマラソン」等を目標にしている人も多いと聞きます。冬のクロスカントリースキーの世界にも、最終目標にふさわしい最長最大の距離競技が必要だと思います。 それは他者と競い合う純粋な競技の部分と、他者に関わらず自分自身と戦う競技の部分と、他者と励ましあって皆で完走を目指す競技の部分など、様々な成分が内在する日本で一番大きな大会が望まれています。 。 具体的には毎年様子を見ながら1周回ずつ徐々に新たな距離区分を増設していき、問題点を解決しつつ実態を見ながら何年かかけて最長距離を設定する。 特段90Kmにこだわらず、75Kmでも、60Kmでも、あるいは105Kmでも、新たな距離区分を作りチャレンジャーを募集する。 全区分共に最終ゴール閉鎖時間と最終周回関門通過時間を設定してタイムオーバーをコントロールして、それぞれの距離区分の選手が共通タイムアウトの時間ギリギリまで真剣な走りを展開するようになり、競馬場の観客は最後までレースを楽しめるようになる。 等々・・・20年目の勝手な希望です。 |
バーサーロペット帰り道のおまけ | |
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