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1)観光客など来そうもないような、一軒の町食堂にめぼしをつける。「黒ちゃん食堂」だ、 |
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2)黒ちゃん食堂のメニュー
店のカウンターに腰を据えて、まずは壁に張られたメニューに見入ると、 さすがは長崎、上段右端の一番先頭に目的の「長崎ちゃんぽん」があった、
「長崎ちゃんぽんの大盛りってできますか?」と切り出すと、「出来るけど量は変わらないよ、」と店のおばちゃん、
ん?大盛りで量が変わらない?・・・確かにメニューには(大盛りはいくら)との表示が無い、
微妙にしか盛り方が変わらないのかなと思って不思議な顔をしていると、 「上に卵がのってる」のが大盛りというとの事、郷に入らば・・・で、長崎ちゃんぽんの大盛りを発注する。 |
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3)これが長崎ちゃんぽんの大盛りだ、
札幌ラーメンのような透明感のある太目の麺がトンコツふう白濁スープによくマッチしています。 魚貝類の風味と野菜の甘味がとけあっているスープを卵が麺に絡める働きをしています。 濃厚な味の中にも切れのいいあっさりとした風味を楽しめる、 毎日食べてもいい本場長崎ちゃんぽんです。
「本場長崎ちゃんぽん」を、写真に収めてからじっくり味わって、橋を置く頃に、気になっていたことが、口をついて出てきた、 メニュー上段の左端に書かれているメニュー・・(トルコライス 七八〇)だ、 ちゃんぽんより150円も高いではないか!
「トルコライス」って、ここのお店のオリジナル料理ですか、と聞いてみると、 ここらへんじゃ普通にメニューにあるのものだという、 札幌から来た者で、判らないので教えて欲しいと、説明を受けるも想像できず、勢いで、「トルコライス」なるものを発注してしまう。 |
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4)これがトルコライスだ、
中華風ピラフの上にヒレカツが乗っており、カツのソースは「おたふく系」のこってりソース、 そこに「スパゲッティナポリタン」と、ドレッシングサラダがつけあわされる、かなりボリュームのあるメニュー
なぜこれが「トルコライス」と呼ばれているのか? =「判らない」との事、 いつ頃からあるのでしょう?=「子供のころからふつうにあった」との事、他の店のトルコライスも同じような内容なのだろうか? =炒めご飯の上にカツが乗っていて、スパゲッティとサラダが付くというのが基本らしい、
ここ長崎では「トルコライス」とはポピュラーなメニューであるとの事だが、 これはどこからきたものなのか?誰が始めたものなのか?確認することが出来ないままこの地を去ることになってしまった。 |
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5)驚愕の事実に遭遇する!ここにもトルコライスがあった!それは年明け早々の出来事だった、
がんばれ難病患者日本一周激励マラソンの伴走任務も無事終了し、日本中全ての都道府県を走破してきた思い出を噛み締めながら、毎年恒例の年越し宗谷岬ツーリングに出かけた時の話し、激励マラソンの出発の地でもある、北海道は日本最北端の町稚内市、その市営温泉施設内の食堂になにげに入って驚愕した!
・・・と、! 「トルコライス」がメニューにある!
すぐさま発注する。そして店のおばちゃんに長崎の食堂でした、同じ質問を浴びせてみる、・・・=「判らない」との事、おばちゃんがこの店で働くようになった時点で既にメニューにはあったという、
さて内容の方は・・・バターライスの上にトンカツが乗っており、カツのソースは「デミグラ系」のポッテリソース、そこにシンプルめの「スパゲッティナポリタン」と、サラダがつけあわされる、やはりボリュームのあるメニューという点も変わり無い、
基本コンセプトは完璧に同じだ!
南の端っこの九州は長崎と、北の端っこの北海道は稚内との間にどんな関係があるのだろう?日本中見てきて「トルコライス」にであったのは、この二つの町だけだった、なぜこれが「トルコライス」と呼ばれているのか?これはどこからきたものなのか?誰が始めたものなのか?
長崎は古くから貿易の町として、鎖国の時代にも海外との交易が行われていた歴史をもつ、稚内も古く北海道の先住民族の時代から樺太を通じ、海外と交易があったと伝えられている。二つの地域の共通して言えることは海外との交易ではなかろうか?
・・・想像の推論にはとりどめが無い、
北海道根室地方に存在する「エスカロップ」にも日本のどこか他の場所にも生息地域があるもかもしれない! |