小鳥室2020 ヤマガラ日記 |
2020年6月1日 |
ヤマガラ宿泊抱卵 34日目 雛誕生 17日目 一羽巣立ち |
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*10:25:25 ヤマガラ父鳥の給餌 |
mp4ビデオ 52秒 5MB
https://shingo.ne.jp/04kotori/020_yamagara/0601/
2020_0601_101547_102525_52s_5mb_240p4.mp4 |
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高画質版 データー量 8MB
https://shingo.ne.jp/04kotori/020_yamagara/0601/
2020_0601_101547_102525_52s_8mb_480p9.mp4 |
ヒナは親鳥に迫る大きさにまで成長している |
一羽巣立ち |
親鳥が一日の給餌を終えて塒に帰った後(18時51分)に一羽のヒナが巣箱を飛び出しました。親鳥の指示に因らないヒナ独自の判断による単独巣立ちを記録しました。 |
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*18:51:25 一羽目の巣立ち |
mp4ビデオ 2分53秒 ※データー量注意 8MB
https://shingo.ne.jp/04kotori/020_yamagara/0601/
2020_0601_182843_185008_2m53s_8mb_240p4.mp4 |
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※高画質版 データー量注意 18MB
https://shingo.ne.jp/04kotori/020_yamagara/0601/
2020_0601_182843_185008_2m53s_18mb_480p9.mp4 |
一羽目の巣立ち |
巣穴から親鳥を呼んでも返事が無い状態で
親鳥に因らない本能/意思による単独巣立ち |
飛び立ったヒナは一直線に窓の前を飛び抜け、家の裏の笹藪まで飛び、朝まで身を隠していたようです。夕闇迫る中、鋭く一直線に飛び去る姿を窓辺に一瞬目撃したので当初は給餌を終えた親鳥だと思っていました。
巣立ち瞬間のヒナ鳥とは思えない見事な飛びっぷりでした。(直線的な飛行軌道+早い飛行速度)
夜に巣箱カメラのデータ回収後に巣立ちを確認。
翌早朝藪の中から親鳥を呼ぶ声が聞こえており、給餌にやってきた親鳥と合流していたもよう。その後しばらくして笹薮から声が聞こえなくなり、ヒナが移動したのか、声を出さなくなったのかは不明。 |
第四の巣立ちパターン |
a)親鳥の指示に因る巣立ち
1)全員揃っての一斉巣立ち
2)一羽づつ個別に連れ出す個別巣立ち
3)ヒナに危険が差し迫った時に行う緊急脱出巣立ち |
b)親鳥の指示に因らない巣立ち
4)ヒナの自由意思による単独巣立ち |
a_1)=通常巣立ち
a_2)=カラスの待ち伏せ対策
a_3)=蛇やテン等の巣箱の守りの効かない敵対策
b_4)=蛇等に夜間巣箱を発見されるリスク回避か? |
今回巣立ちパターンb_4)を確認、これは親鳥がヒナの成長により巣箱に夜間滞在しなくなる理由にも通じると推察。(一家の全滅を回避している)
身体の仕上がったヒナが「一晩」滞在期間が短縮する事で、巣箱内で蛇に襲われるリスクが「一晩」減り、その分生存率が上がるという淘汰の影響による行動と推察。 |
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2020年6月1日 ヤマガラ産卵開始_36日目
宿泊抱卵_34日目 雛誕生_17日目 時間記録_1)〜290) |
1)_03時11分→ |
121)_12時09分〜 |
→290)_23時04分 |
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単独巣立ちは独立心の強いプリシラか? |
一日の給餌が終わり、親鳥が塒に帰った後の夕暮れ時に、一羽のヒナが巣箱を飛び出しました。それは親鳥の呼び出しに因らない、ヒナ独自の判断で飛び出した単独巣立ちです。
ヒナはほぼ親鳥と同じ大きさにまで成長していますが、一人立ちにはまだ遠く、しばらくは親鳥から餌を貰いながら生きる術を学ばねばなりません。そのため巣箱を出た後に親鳥と意思疎通をする為に言葉を学習していると推察します。
親に食べさせて貰わないと生きていけない状態なのに「親の指示を待たずに」自らの意思で飛び出した理由はなぜでしょう?
それは2018年の観察にヒントがあるように思います。既に季節は進み夜間も気温が下がることは無く、天敵の変温動物である爬虫類の蛇が夜間も活動していて、「寝ている間に襲撃を受ける可能性がある」というリスクです。
昼間であれば、常に周囲を警戒している親鳥が蛇の接近に気が付き、威嚇し、場合によっては「緊急脱出」をさせる事がわかっています。 |
※小鳥室2018年5月30日 「緊急脱出巣立ち」 |
しかし夜間は蛇に巣箱を嗅ぎつけられたら全員アウトです(母鳥が巣箱に滞在しない理由もそこにあると推察)そこでヒナ独自の判断で巣箱を出て、周囲に身を隠して一夜を明かし、蛇による全滅を避けていると考えられます。
ヒナ独自の巣立ち判断基準を推察すると
a_1)夜間の寒さに耐える体力と羽毛が生え揃っている
a_2)十分な飛翔能力+掴まっていられる力がある
a_3)親鳥と言葉による意思疎通ができる
b_4)天気が良い事(風雨無し、寒くない)
b_5)付近に身を隠せる繁み、笹薮などがある
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a_1) a_2) a_3) = ヒナ自ら判断する要素
b_4) = 季節的要素も含みで運不運による
b_5) = 親鳥の営巣場所選定判断による |
いずれの条件もクリアしていないと、巣箱で隠れているA)「消極的リスク回避」より巣箱を飛び出すB)「積極的リスク回避」のほうが分が悪くなります。
ヒナは日中給餌の際、相当な音量で騒いでおり、天敵に気付かれる可能性が高く(カラスは知っている)、フンの受け渡しに失敗する場合もあり、巣床にフンが漏洩してヒナが踏み散らかすという事態も起きており、臭気(蛇の嗅覚探知レベル)も出ているでしょう。
巣箱が襲われる危険の高まりに対し、巣箱を飛び出すB)「積極的リスク回避」に打って出たと解釈できます。それは巧妙に待ち伏せるカラス軍団に対抗する手法でもあります。
カラスは営巣開始から、縄張り内の餌の状態を把握しており、ヒナの状態から巣立ちの時期を探っており、親鳥を観察して巣立ちの瞬間を狙う知恵があります。
親鳥に因らず勝手に巣立つ事はそのカラスの知恵すら回避する行動でもあります。親を無視して夜に向かって勝手に巣立ちしてしまうという、一見無謀に思える巣立ちでも実は、親もカラスも蛇も欺く、究極の裏技巣立ちなのかもしれません。
その個体は早くから単独行動をとっていた「プリシラ」である可能性が高いと思います。 |
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給餌回数♀65♂42計107回 ヒナ羽ばたき127回 |
2020年06月01日 |
ヤマガラ宿泊抱卵 34日目 雛誕生 17日目 一羽巣立ち |
気象庁ホームページ 過去の気象データ検索(日ごとの値)参照 |
天気概況 |
昼(06:00〜18:00)晴れ |
夜(18:00〜翌日06:00)晴れ時々曇り後時々雨 |
降水量 |
最低〜最高気温 |
平均〜最大風速 |
日照時間 |
0.0mm |
13.6〜29.1℃ |
4.4〜11.3m/s |
13.9h |
1h最大0.0mm
10分最大0.0mm |
平均20.9℃
湿度49% |
最大瞬間風速
南南東17.0m/s |
降雪--cm
積雪深--cm |
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