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2011年大晦日の宗谷岬にて 
 9)元旦の宗谷岬に立ちました
心の中に静かに潮風が吹いている。ウミネコが青空の海に浮いている。エンジンの鼓動に跨がり両手でハンドルを握り両足で雪を踏みしめ立っている。海の匂いに混じって2ストオイルの焼ける匂いがする。スロットルを捻るとエンジンが答える。

露天風呂の湯に漬かるように命の実感に浸っている。生かされてここにいる。何かに守られて存在している。ただただ感謝感謝、そして感謝。何かの実態は判明した。これからもアクセルは緩めずにいかせてもらいます。
大晦日の宗谷岬公園には今年も日本各地から旅人が年越しにやってくる。それはいつもの事で見慣れた光景だった。しかし今年は見え方が少し違う。一台一台のバイクからその乗せている何かを感じるようになっていた。

うまく表現できないが、渡り鳥の白鳥が100羽飛来する。人間の目では100羽見分けがつかない。でも100羽それぞれに家族がいて親鳥に餌を食べさせてもらって大きくなり、長距離飛行を教わり一緒に旅をしている。支え支えられて存在している一つ一つの命。

バイクを観察しているとそこに個々のライダーの姿が浮かんでくる。皆それぞれに日本各地の生まれ故郷から年を越しに宗谷岬にやってくる。そしてまた大切な人が待つ故郷に帰っていく。それは渡り鳥のように雨風を受け天敵や様々なリスクをかいくぐってやってくる。

2011年は大切な人や生まれ故郷を失ってしまった人達が多数になった年だった。帰る所があり待っている人がいる中で旅が出来る幸せをこれほど強く実感した事は無かった。あたりまえの事をいまさらながらに感じている。

皆さん、どうか無事で良い旅を。
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宗谷岬公園 2011年大晦日の夕暮
 
宗谷岬に年越しに訪れた人たちがテントを設営している写真
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