34)元旦宗谷岬ツーリング2004
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毎年行っている宗谷岬の年越しツーリングの様子です。
2003/12/31〜2004/1/4
 
 到着時間を読んで、ぎりぎりまで気温が下がるのを待ってのスタートになりました。途中過冷却の氷雨をしこたま浴びて全身フリーズ状態になりつつも、後半挽回して年内到着する事ができました。 

スキーの前面にこびりついた氷の造詣の写真
1)

 日中の気温がプラスという、ぬるい大晦日!、アスファルトの雪は解け融雪材混じりのとどろどろ道路!ドロしぶきを避けて日没後の気温が下がるのを待って札幌を出発。

 燃料補給後R275を北上、しかし気温はぬるいまま、おまけに岩見沢を抜ける頃には雨混じりのみぞれの吹雪がだんだんひどくなる、全身ずぶ濡れ状態、新十津川町のあたりで気温がマイナス5度まで下がる、ミゾレから標準的吹雪、見る間に積もる、濡れていた体とバイクが凍りつく、視界30m、路面状態も悪化の一途をたどる。ペース上がらず。
 

バイクの前面のシールドやフロントフェンダーやハンドガード等にに張り付いた氷の造詣の写真
2)

  雨竜町でR275北上を断念、深川経由で旭川に向かう、吹雪ますます全開視界20m、、旭川市内を抜ける頃、時折吹雪のち晴れ、視界良好の隙にR40を北上一気に距離を稼ぐも回転灯をつけた車が多く油断できない。名寄のガススタンド隣接コンビ二にて人間にも燃料補給。

 猛吹雪がバイクとスキーに天然エアロパーツを形成している。このパーツ氷がベースなのでなかなか強固で空力特性が良い。
 

漆黒の闇の中に伸びる純白の雪道とその開いている閉鎖ゲートの赤色回転灯の写真
3)

 美深町のあたりで、またもや吹雪に見舞われるもドライスノーの吹雪は快適。気温マイナス8度程度、路面も締まって民家もまばらになり、一気に距離を稼ぐ音威子府のあたりで良質な吹き溜まりが出現する。

 時間は22時を回っている。除雪車は朝までもう通らない。視界良好で手塩町の国道封鎖ゲートを通過、路面は良く締まったフラットアイスバーン。タイヤを壊さない程度に一気に遅れを取り戻す。サロベツのあたりで一変して猛吹雪、海が近い、視界20m乗用車が連なって低速走行。付き合ってる暇は無い。新年まで30分だ、
  

宗谷岬の碑の前で30人以上集まって集合写真をとっている写真
4)

 稚内市内では強風海風に叩かれるも、ひるむ間も無い。あと20分、R238を北上、稚内空港のあたりで風はピークを迎えるが、幸いにも路面が良好。タイヤへのダメージはこのさい良しとして、アクセル緩めずに行く。

 宗谷村通過、年明け4分前に宗谷岬駐車帯に滑り込む。サイドスタンドを下ろしてヘルメットを脱いだ所で新年を迎える。それにしても碑の前に集まっている人の多さに面食らう。盛大にカウントダウンをして盛り上がっていました。
 

明かりに照らし出された深夜の宗谷岬日本最北端の碑の周りを丘の上から見下ろした風景の写真
5)

すぐさま定位置にテント設営開始。今年は雪が少なく難なく丘の上に上がれる。風はあるものの降雪は無い。気温マイナス6度。視界良好。テント設営が完了する頃にはほぼ全員テント内にて就寝していました。寒くて外にはいられないのです。
 

岬の碑周辺にびっしりと張られたテントの写真
6)

今年はテントが30張り以上、バイクも30台以上集まっていました。比較的風が弱かったので、幕営もさほど厳しいものではない状態です。それにしても密度が濃いテント村です。
 

碑の前の駐車帯に止められたバイク達の写真
7)

スクーターになぜか?ユニオンジャック?それは表現の自由ってやつですね。今年集まったバイクはほぼすべて「スパイクタイヤ」を装備していました。「郷に入らばなんとやら」、で、危険に立ち向かうにはそれなりの準備が必要です。
 

碑の前から打ち上げ花火が上がって空を染めている写真
8)

 初日の出の瞬間に打ちあがる花火です。拡大して見て下さい。何故そこにテントを張らないのかが解ると思います。

 以前はタイマツをずらっと並べて焚いていました。その中で和太鼓の演奏を行うという日の出イベントが行われていましたが、いつのまにかタイマツは無くなってしまいました。寒空の夜明けのタイマツは風情があったのですが、残念です。
 

洗濯機の排水ホースを使った寒冷地始動装置を使用している写真
9)

 去年マイナス23度以下に下がった朝にエンジン始動不能に陥ってしまった経験から対策をたててきました。これはホームセンターで¥500くらいで売っている洗濯機の排水延長ホースです。

 このノズルに隙間テープを巻いてエアークリーナーボックスの吸気口に差込み、反対の端を懐に突っ込む事で、体温で暖められた空気をエンジンに供給します。最小の投資で最大の効果があります。1月末の雪中キャンプでその威力を試そうと思っています。
 

日本最北端の碑の前でバイクに乗っていつもの記念撮影をしている写真
10)

 今年もやってきました宗谷岬、雪が無いのがお分かりでしょうか、1999がんばれ難病患者日本一周激励マラソンの記録集が4年の月日を経て年末に発行され、ようやく一区切りほっとした感のある2004年元旦の宗谷岬でした。

 マラソンスタートの時この場所まで東京から機材を持ってきて下さったJPC山崎さんも昨年他界されたという事を聞きとても残念に思います。一緒に泊まった宗谷の民宿でうれしそうに「毛蟹」を食べていた姿が目に浮かびます。ご冥福お祈りします。生きている方、命、がんばって下さい。いつも応援しています。
 

宗谷丘陵に続く道にたたずむバイクの写真
11)

 今年の宗谷岬は雪が少ないので丘の上の方まで行くことができました。後方には宗谷岬灯台と大韓航空機撃墜事件の慰霊碑が見えます。その海の向こうはロシアのサハリンです。吹き溜まりに車の轍がついています。
 

まっさらな雪の上にぼこぼことつけられたタイヤの足跡の写真
12)

 雪の上ではこのような踏み後がつきます。タイヤ全体が雪を噛んで前に進んでいきます。フィーリングは柔らかな感触です。
 

リアタイヤのスパイクタイヤのスパイクピンがアイスバーンに刺さっている写真
13)

アイスバーンではこのようにスパイクピンだけで氷を掴んで走っていきます。後輪には384本のピンが打ってありますが、常に接地しているのは4本程度です。

 重量のある車体の場合はタイヤトレッド面よりスパイクピンの突出量が稼げないので、その分本数を打ってバランスを取っています。特に後輪はエンジンの力が強いバイクの場合、アイスバーンと舗装路面が混在しているような道路の場合、簡単にタイヤを壊してしまいます。
 

フロントタイヤがアイスバーンを引っかいて削っている写真
14)

 ブレーキをかけてタイヤの回転が止まると、スパイクピンで氷に爪を立てるようにして削りながら滑っていきます。そのときの制動力は路面に刺さっているピンの深さと、ピンを受け止めるタイヤ側の保持力、刺さっているピンの本数と氷の硬さの積算で決まります。

 アイスバーンで最大の威力を発揮するように打たれたスパイクピンは深雪道や荒れた積雪路等の悪路にも威力を発揮します。その反面、乾燥した舗装路で急ブレーキを掛けると、ピンを受け止めているタイヤの保持力が負けてしまい、ピンが抜け落ちてしまうのです。よく効くタイヤ程デリケートな扱いが必要です。
 

エンジンの左シリンダー後方に発生した氷の塊がインジェクションシステムにまで伸びてきている写真
15)

 今回直面した新たな問題点は、マイナス5度程度の降雪量の多い吹雪にさらされた場合、条件によってはシリンダーに当たって解けた雪が、その後方に氷柱状に氷塊を形成し、インジェクションのスロットルリンケージにまで達するまで氷塊が成長し、リンクの動きを氷結させてしまうという状態が発生する点です。

 またそのとき同時にスロットルバタフライ内部の負圧発生点にもアイシングに似た氷塊が発生している可能性がありました。
 

夜中に吹雪の中を走ってきてライトに雪がついてしまったバイクの写真
16)

  吹雪の原野の真っ只中でエンジンを止めてしまうことはそのまま、再始動不能状態に直結しますので、なにか吹雪をさえぎる物陰に逃げ込んで、凍った部分の解凍を待つしか手はありません。

 強力な吹雪に見舞われると、面積の大きく平面的なヘッドライトレンズはこのように雪に覆われてしまい、機能しなくなってしまします。その点このバイクに装備されたプロジェクターフォグライトは小型の球面レンズを採用しているため、猛吹雪にも強く、適切な配光で視界を確保してくれます。
 

日中になってライトのレンズについた氷のうろこが手前にポロリとはがれた状態を写した写真
17)

 ヘッドライトレンズにこびりついた氷の塊が、気温が上がることでポロリと、目からうろこ状態。
 

暗い冬の曇り空の中を真っ直ぐ伸びる雪道の写真
18)

 吹きっさらしの海岸沿いの原野を伸びる一本道。こんな場所で夜中に猛吹雪にさらされたら、それはシビアな状況になります。
 

夜にライトアップされたログハウス風の道の駅の写真
19)

 雨竜町の道の駅、美味そうな匂いに誘われて手前の焼き鳥屋さんで、一本頼むと、「金はいらない、あげるよ。」とのお言葉。金額うんぬんよりその気持ちが温かいです。夏にいっぱい買わせてもらいますね

 なんでも話によると、24時間開いている道の駅で寝ていく連中がいるとの事です。凍らないように暖房は入っているし、快適そうですが、そうなると一般利用客が困るらしく、特に一人で利用する女性にとっては恐いと感じるそうです。
 

スキーと雪中キャンプ用具を積載して走るバイクの後ろ姿の写真
20)

 今回始めて自分の走ってる姿を写真に収めてもらいました。自分のイメージしていた姿より上に長いですね。板は190CMです。今年は雪が少ないながらも3日の音威子府町の音威富士スキー場はオフピステで腰上パウダー状態でした。
 

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34)元旦宗谷岬ツーリング2004

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