1)
平成18年元日は近所の神社に初詣しました。 思い起こせば18年にわたって宗谷岬や宗谷岬に向かう途中の路上で走りながら迎えていた元日でした。
仕事の休みの関係で、大晦日まで仕事をするようになってしまい、仕事を終えてから年内に宗谷岬に到達するためにパワーのある大型バイクにバージョンアップし、それに伴って全ての装備が進化し、高くなったハードルを超える方向に進んできました。必然的に限界点が押し上げられて気が付くと悪条件を楽しめるようにすらなっていました。それは「元旦宗谷岬」にこだわり続けた結果です。 |
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2)
宗谷岬に立つチャンスは1月3日になってようやく訪れます。しかし仕事中の昼間は日が差す好天も夕方より下り坂、気象条件は悪く低気圧接近で猛吹雪の中、宗谷岬に向けて出発しました。
途中吹き溜まりや地吹雪等の交通障害を受けて立ち往生する車を避けつつ進むもサロベツ原野のあたりの吹きさらしで、ついに進退窮まり、スノーシェルターに避難して猛吹雪が収まるのを待つ事態になりました。午前4時吹雪が弱まったすきに再スタートし、午前5時過ぎに宗谷岬に到着しました。 |
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3)
吹雪の内陸部に比べて海岸部は雪が付かずに強風が吹き荒れています。路面は除雪車が削ったスケートリンクのようなツルツルピカピカ路面です。
こういう路面ではスパイクピンの刺さる力のみが頼りです。現在使用しているバイクは重量級のため風の影響も少なくなりましたが、装備が貧弱だった十数年前は、吹雪にやられて吹き倒される事もありました。 |
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4)
午前5時過ぎに宗谷岬に到着しました。 自分にとって今日が元日。この瞬間から2006年のスタートです。この場所に来るたびに思うのは1999年の暑い夏に出会った人達の事・・・、ずっと元気でいて下さい。いつも応援しています。今年も一歩一歩全力投球で進んで行きます! |
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5)
明け方まで退避していたスノーシェルターです。 猛吹雪の中でたどりついた剥き身のバイクにとってこの施設の有り難さは例えようがありません。 昨晩は奥の方の吹雪の吹き込まない場所でセンタースタンドを立てて、シートに座り前のめりにバイクに抱きつくようにして目を閉じました。
エンジンの温もりが伝わるような気がするだけで温かく感じ浅く転寝します。中にはトイレと公衆電話があります。基本的にスノーシェルターは人里離れた場所にあり、何の飾り気の無いコンクリートの建物ですが、最も北海道らしい施設の一つだと思います。 |
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